魔法使い×あさき☆彡
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こーひーぶれいく そのに
【四コマ漫画風小説 魔法使いのなるはさん】
1
児童公園。
暇なのか、いつもの五人が集まっている。
「アサキ自転車乗れねーんだってよ」
というカズミの言葉に、アサキは後ろ頭をかきながら、
「いやあ、自慢じゃないけどお」
「褒めてねえんだけど」
「だからだからっ、ナルハが特訓してやるのだーーーっ!」
元気に片腕突き上げる成葉。
2
「アサにゃん、支えててあげるから大丈夫だってばあーっ」
「でで、でもっ怖いからその前にっ、一人でちょっとサドルに座ってみるね」
えへへと笑いながら、成葉の前で、よいしょ、とスタンドで固定されているママチャリにまたがろうとするアサキであるが……
3
ガッシャーーーーーン!
またがることも出来ず、凄まじく豪快に自転車ごと転倒。
びっくりする他のみんな。
4
「カズミちゃん酷いよおおおお!」
上体起こしながら、アサキがボロボロ涙をこぼしている。
「なんもしてねえよ! 条件反射であたしのせいにすんのやめろよな!」
「それよりタイトル『魔法使いのなるはさん』のはずなのに……」
成葉が、存在感のなさにどんより落ち込んでいる。
― 完 ―
【四コマ漫画風小説 魔法使いのかずみさん 痛】
1
「くらえアサキうおりゃーーーーーー」
「うわーーーーーーーーーーーーーー」
バリーン!
2
「ーーーーーーーーーーーーーーーー」
「ーーーーーーーーーーーーーーーー」
バリーン!
3
「ーーーーーーーーーーーーーーーー」
「ーーーーーーーーーーーーーーーー」
バリーン!
4
「ーーーー! 4コマ全段ぶち抜きっ、筋肉、いやカズミドライバーーーーーーッ!」
ドッゴゴォォーーーーーーーーーーーン!
「ーーーー! ぐぎゃあああ絵がなぎゃよく分がんないよおおお!」
― 完 ―
【四コマ漫画風小説 魔法使いのあさきさん】
1
生徒がちらほらと残っている、放課後の教室。
黒板の前にアサキが立っており、カズミたちが見ている前で身振り手振り何かやっている。
「えーーーっ、ナルハそんなこといわないよお」
「いや、たまにゆうとるじゃろ」
2
「では次いきまーっす! 正香ちゃんの真似えーっ。……わたくし、今日のお香水はズルガリなんですのお。庶民のみなさまお気付きになってえ?」
おーっほっほっほ、手の甲を口に当てて高笑い。
「凄まじく似てねえええ!」
手を打って大爆笑しているカズミ。……の横では、正香が青ざめた顔で、
「アサキさんにとっての、わたくしの人物像がそれですか。そうですか……」
そもそもズルガリではなくブルガリですけど、とかなんとか呟きながら、ぷるぷる身体を震わせている。
3
「治奈ちゃんの真似えーっ。じゃろってなんじゃろー」
「公共なんとかの回し者かお前はーっ」
突っ込み入れるカズミ。
「でもさっ、声質はちょっと似てるかもお」
楽しげな顔で見ている成葉。
「似とらんわ!」
声を荒らげて不満そうな治奈。
4
「最後はカズミちゃん! アサキ、無事で良かった! ……だってオレっ、本当は誰よりお前のこと大切に……」
「こうやって猛獣を懐かせようとしとるわけじゃな」
「地道な努力が健気すぎて泣けるよお」
腕組みしてうんうん頷く治奈と、泣き真似している成葉、それと……
「つうかあたし、オレなんていったことねえんだけど」
拳をぎゅっと握って怒りに身体をプルプルさせているカズミ。
― 完 ―
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