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自業自得と呼ぶにも

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第二章

「車もあるしな」
「ああ、組合の方にか」
「そっちも色々あるしな」
「この前沖縄行ったんだったな」
「基地のことでな」
 アメリカ軍のその基地のことでというのだ。
「抗議してやったよ」
「いつも通りだな」
「あとヘイトのことでもな」
「動いてるよな」
「何かとな、そっちも忙しいからな」
 それでというのだ。
「無断欠勤したけどな」
「組合にはか」
「顔出してくるな」
「そうか、じゃあ菅納に電話するな」
「そうしろよ」 
 こうした話をしてだった、そのうえで。
 侭田は職場に自分が運転する車で向かった、飲酒運転だが気にしたところは全くなかった。そうしてだった。
 大村は菅納に連絡して彼を代理人にして慰謝料の話をした、この時大村の妻が離婚届を自分で勝手に出したことが指摘され。
 慰謝料どころか離婚自体が無効になった、こうして大村はことなきを得たが。
 この騒動の発端になった大村の不倫についてネットで話題になった。
「不倫相手三人か」
「一人だけでも酷いってのにな」
「しかも相手がな」
「奥さんの妹さんにな」
「奥さんのお姉さんに」
「奥さんのお母さんか」
「しかも三人共既婚者か」
 不倫の状況と相手の立場が問題になった。
「何だこれ」
「近親相姦にならないか?」
「っていうか無理矢理関係迫ったみたいだな」
「県会議員の立場利用して」
「屑だなこいつ」
「屑過ぎるだろ」
「しかも弁護士の菅納もな」
 彼のことも問題になった。
「酷いぞこいつ」
「アメリカの大学留学とか経歴にあるけれど詐称か」
「セクハラの常習犯だって?」
「彼女殴りまくってたのか」
「DVかよ」
「しかも留学したっていうアメリカでレイプ事件起こしてるんだな」
「それで州から出頭命令出てるんだな」
 アメリカは各州の権限が強いのでこうした話は州からとなることが多いのだ。
「それを二十年無視してるか」
「とんでもない奴だな、こいつも」
「というかこいつ等W大のセクト出身だぜ」
「あのマスコミ関係者の多いか」
「運動家量産してるあそこか」
「あそこにいたのか」
 大学時代の活動の話にもなった。
「余計に酷いな」
「とんでもない奴等だな」
「大学時代からの付き合いで今回も一緒か」
「そうだったみたいだな」
「というかこんな奴が県会議員か」
「弁護士ってのも酷いな」
 大村だけでなく菅納のことも話された。
「屑のダチは屑だな」
「本当に類は友を呼ぶだな」
「っていうかこんな奴落選させろ」
「次の選挙では通すな」
「何か特定の団体や組織の為にしか動いてないみたいだしな」
「支援団体とか酷いぞ」
 大村の支持基盤を調べるとそうだった。
「プロ市民とか組合ばかりだぞ」
「あと日教組とも関係深いな」
「元々学校の先生だったしな」
 大村の経歴のことも調べられた、彼は日教組で活発に活動していたのだ。 
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