曇天に哭く修羅
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序章
起源
前書き
やっと原作主人公の出番。
この作品における魔術師とは武器を持った超能力者みたいなイメージです。
紀元前3000年前。
始まりは上位存在の出現から。
西暦2000年を超えた現代の人類が観測できる範囲の宇宙約600億光年の[内宇宙]よりも遥かに遠い[外宇宙]から飛来した超常の『何か』と眷属が地球に降臨。
それから千年間、敵対する侵略者に対抗するため人間の戦闘能力は飛躍的に向上する。
そして紀元前2000年。
人類史において初となる『異能』と『魔晄』を所持した【魔術師】が生まれた。
徐々に魔術師の数が増えて勢力の優劣を巻き返していた紀元前1000年、遂に上位存在と人類の全面衝突による【邪神大戦】が勃発。
戦争は西暦2000年、開戦から3000年の時を経て何とか人類側の勝利に終わる。
しかし敵対する上位存在の中で最後の一柱となった《ナイアー=ラトテップ》が眷属の残党を連れて世界中でテロ活動を続け、約60年間に渡って人間社会に恐怖を刻み、混沌を引き起こしていた。
だから8年前、俺が体験したことも特に珍しくない日常の一つでしかなかったのだろう。
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西暦2063年。
《立華紫闇/たちばなしあん》7才の時。
彼の街で異変が発生。
大通りに居る幾人もの人間が急激に体を膨張させて半人半獣の怪物に変わった。
人間に擬態していた奴等は人々を襲い、悲鳴と怒号があちらこちらを飛び交う。
紫闇はその真っ只中に居た。
彼は恐怖を感じ、尻餅を着く。
目の前で誰かが死ぬ。
その光景に震えて動けない。
まるで上半身が狼のような眷属が人間を串刺しにするのに十分な太さと大きさを持った杭のような何かを腕から発射した。
しかしそれと紫闇の間に立ちはだかった青年がことも無げに杭を払い除ける。
白髪を靡かせ黒い軍服に身を包む。
手に携えるは巨大な黒剣。
纏うは噴き出す鮮血と深淵の闇が混ざったような赤黒い魔晄の防壁。
彼は化物に視線を向けていた。
「もう大丈夫だよ。僕が守る」
紫闇の耳に響いたのは優しくて力強い、何処か安心感を与えてくれる声。
青年は言葉を残して前へ駆けると絶対的な暴力で剣を振る毎に眷属を両断していく。
恐ろしくも美しい何処か凄絶な彼の姿は紫闇の目に輝かしい存在として映った。
『あんな風になりたい』と。
邪神大戦が終結して以降、最大の英雄と呼ばれ、今の平和な時代をもたらした青年。
大英雄《朱衝義人/あかつきよしと》
彼との出逢いが紫闇の生き方を決める。
そして、その出来事から8年後。
西暦2072年。
紫闇は夢を叶える為の一歩を踏み出す。
後書き
2055年
レイアと焔が生まれる。
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2061年
レイア(6才)
エンド(5才)
黒鋼へ修業にやって来る。
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2062年
レイア、焔(7才)
エンド(6才)
水命の凶行を阻止。
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2063年
紫闇(7才)
義人と出逢う。
焔(8才)
巴が四つの四象写輪眼を開眼。
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2064年
焔(9才)
両目の四象写輪眼に固有瞳術が覚醒。
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2072年
紫闇(15才)
魔術学園へ。
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