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オズのキャプテン船長

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第九幕その八

 船は今度はバイキングの島の方に行きました、その中で船長はふとこう言いました。もう夕陽が落ちてきていて海もお空も赤くなっています。赤くなった海に銀色の波が輝いています。
「また夕方になるけれど」
「ええ、じゃあね」
「船は自動操縦にしているし」
「じゃあ晩ご飯を食べて」
「お風呂に入ってだね」
「そうして寝ましょう」
「そうだね、寝られる人はね」
 そうした人はといいますと。
「ゆっくりと寝て」
「身体を休めましょう」
「そうしようね」
「それで明日の朝も」
 トロットはにこにことして言いました。
「お日様が出たら」
「それと共にだね」
「起きましょう」
「そうしようね」
「そういえば」
 ここで恵梨香が言ってきました。
「オズの国の朝は早いですね」
「そうでしょ」
「はい、もうそれこそ」
 まさにというのです。
「今のお話通り」
「お日様が出るとね」
「それと共に起きますね」
「それがオズの国よ」
「オズの国の朝は早いですね」
「朝早く起きて」
 そしてというのです。
「お日様が落ちるまでね」
「楽しむのがオズの国ですね」
「それで寝る必要のない人達以外はね」
「じっくりとですね」
「寝るのよ」
 勿論ご飯を食べてお風呂に入ってからです。
「じっくりとね」
「それがオズの国ですね」
「皆早寝早起きですね」
「そう、本当にね」
「そうですよね」
「ではね、私達もね」
 こう言ってでした、トロットは早速です。 
 晩ご飯を出すテーブル掛けを出しました、そうしつつ言うのでした。
「今から寝る為に」
「晩ご飯を食べて」
「お風呂にも入って」 
 そうしてというのです。
「寝ましょう」
「それじゃあ」
 こうお話してでした、そしてです。
 一行は晩ご飯にこの日はマカロニにトマトとガーリックのソースをかけたものにサラダにジャガイモを茹でたものそして羊肉のソテーを食べました、恵梨香はその茹でられたマカロニを食べて言いました。
「マカロニって美味しいですね」
「ええ、だから私もね」 
 トロットが恵梨香に応えます。
「大好きでね」
「それでなんですね」
「こうしてね」
 実際にというのです。
「よく出してるでしょ」
「はい、マカロニ料理を」
「こうして茹でてソースをかけたもの以外にも」
「グラタンやサラダもですね」
「好きよ、そしてマカロニだけでなくパスタには」 
 ここで、でした。トロットは。
 粉チーズが入っている壺を出してスプーンから中身をすくってでした。マカロニの上にかけてこうも言うのでした。 
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