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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第七十六話 群雄、一同に集うのことその三

「そうするのね」
「そうですわね。それでは」
「ううむ、しかしじゃ」
 ここで袁術は難しい顔に名って言うのだった。
「華琳よ、よいか」
「凛のこと?」
「そうじゃ。何故ここに呼ばないのじゃ」
 不機嫌そのものの顔でだ。袁術は曹操に抗議するのである。
「折角一緒になったというのにじゃ」
「だってね。あんたがそう言うからよ」
「わらわにあるというのか」
「そうよ。いつも凛のこと言うけれど」
 それを言う曹操だった。
「あのね、七乃もいるし変な騒動になるからよ」
「私は平気ですよ」
 張勲はにこりと笑って曹操に返す。
「ただ。美羽様はですね」
「そうなのよね。まあわかるけれどね」
 曹操は袁術を見ながら話す。
「この二人の関係はね」
「中身の関係ですからね」
「ある意味どうしようもないものがあるから」
「全くですね」
「それでおるのはその猫耳軍師か」
「悪い?」
 荀彧が不機嫌な顔で袁術に言い返した。彼女は曹操の後ろにいる。
「私で」
「別に悪くはないが」
「じゃあ何なのよ」
「そなたの横におるのは誰じゃ?」
 彼女と同じく曹操の後ろに控える大人びた外見の少女を見ての言葉だった。
「華琳の軍師じゃな」
「はい、荀攸といいます」
 すぐに本人が答えた。
「宜しく御願いします」
「荀攸というのか」
「そうです。荀彧殿の姪にあたります」
「姪!?」
「はい、姪です」
 そうだというのだ。
「そうなのです」
「姪!?嘘じゃろ」
 袁術はその言葉をだ。頭から否定した。
「絶対にじゃ」
「そう思われますか?」
「外見が違うではないか」
 袁術が言うのはそのことだった。
「何処がどう似ておるのじゃ」
「あのね、無茶苦茶言ってくれるわね」
 荀彧が怒った顔で袁術に言ってきた。
「確かに似てないけれどね」
「似てないどころではないぞっ」
「それでもよ。私が叔母にあたるのよ」
「どう見ても向こうが年上じゃろうが」
「年下なのよ、向こうが」
「ううむ、そうか?」
「そうよ。私が言うんだから間違いはないわよ」
 かなり強引な感じで言う荀彧だった。
「全く。皆言うんだから」
「というか本当にどういう突然変異なのよ」
 孫策も二人を見比べてやや唖然としている。
「何の共通点もないじゃない、外見に」
「うう、それはそうだけれどな」
「むしろあんたとあれよ。祝福されたお人形さんの方が共通点あるじゃない」
「あっちの話ね」
「そう、カン何とかね」
 何故かその話をする孫策だった。
「そっちの方がね」
「ううん、あっちの私は何か違うような」
「あっ、そっちの世界は私もですけれど」
 劉備が話に加わってきた。
 
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