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オズのキャプテン船長

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第八幕その八

「やっぱり汚れたりするからね」
「だからよね」
「ちゃんと毎日ね」
「チェックしてなのね」
「手入れもしてるよ」
「そうなのね」
「それはいいことだね」
 教授もムカラさんのお話を聞いて頷きました。
「本だってそうだしね」
「たまには手入れしないとですね」
「うん、質が悪くなるよ」
 そうなるというのです。
「図書館の本でもね」
「だからですね」
「たまにはチェックをしたりして」
 そうしてというのです。
「手入れもしないとね」
「駄目ですね」
「そうだよ、そのことと同じだね」
「そうなりますね」
「そう、そして」
 教授はさらに言いました。
「それを続けることもね」
「大切ですね」
「何でも続けることが一番大事だね」
 モジャボロはこのことについて言いました。
「そういうことだね」
「モアイ像も造り続けていて」
 それでとです、ムカラさんはモジャボロにもお話しました。
「そうしてなんですよ」
「手入れもだね」
「毎日少しずつでも村人全員で」
「村人全員でだね」
「はい、それこそです」
「毎日手入れをして」
「奇麗にしています」
 モジャボロにもお話するのでした。
「そうしています」
「じゃあね」
 ビリーナもムカラさんのお話を聞いて頷きました。
「私が上に乗ったら駄目ね」
「うん、出来たらね」
「そうよね、気をつけるわね」
「というか君は上に乗ったことあるかな」
「ないわよ」
 そこははっきりと答えるビリーナでした。
「まだね」
「まだなのに言うんだ」
「これから気をつけるからよ」
 そうするからというのです。
「それでよ」
「それで言ったんだ」
「ええ、それとね」
「それと?」
「君は飛べないから」
「モアイ像の上にはっていうのね」
 ビリーナはムカラさんの言いたいことを察して応えました。
「行くことは出来ないかもっていうのね」
「そうじゃないかな」
「いえ、出来るわよ」
「飛べるのかな」
「跳ぶことは出来るわよ、ここからちょっとした木の上に跳ぶ位はね」
 それは出来るからというのです。
「モアイ像の上位にはね」
「行けるんだ」
「そう、けれどね」
 それでもというのです。
「行くことはしないわ」
「じゃあこれからね」
「気をつけるわね」
 モアイ像の上に行く様なことはしないというのです。 
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