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オズのキャプテン船長

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第五幕その八

「不思議だね」
「そうですよね」
「そうしたこともですよね」
「これもテーブル掛けがあるからですね」
「何時でも何処でも好きなものが食べられる」
「これも素晴らしい魔法の道具ですよね」
「そうだよ、じゃあその魔法に感謝して」
 そうしてというのです。
「今から食べようね」
「足りなかったらどんどん出すから」 
 トロットもお箸を取って笑顔で言います。
「言ってね」
「そうさせてもらいます」
 五人はトロットの言葉に笑顔で応えました、そうしてです。
 皆でいただきますをしてから食べはじめます、お好み焼きも焼きそばもたこ焼きも熱くていい焼き加減でおソースやマヨネーズとも合っています。
 それであまりにも美味しくてモジャボロはモダン焼きを食べながら満面の笑顔でこんなことを言いました。
「これは何枚でも食べられるよ」
「全くだよ、広島風の次は」
 教授も広島風のお好み焼きを食べつつ言います。
「何を食べようかな」
「もう好きなの食べましょう」
 トロットはたこ焼きをはふはふと食べています。
「そうしましょう」
「そうだね、じゃあね」
「そうして食べていこうね」
「是非共ね」
「あっ、見て」
 恵梨香は海老玉を食べつつナターシャ達四人に言いました。
「ハチドリがいるわ」
「あっ、そうね」
「お花の蜜を吸ってるね」
「ハチドリもアマゾンにいるからね」
「それでこうして観ることが出来るね」
「しかも」
 お池の方にでした、
 オオアルマジロとオオナマケモノがのそっと出て来て恵梨香はまた言いました。
「もう外の世界にはいない生きものも出て来たわ」
「いや、大きいね」
「そうだよね」
「普通のアルマジロやナマケモノよりも」
「ずっとね」
「本当に大きいわね」
「うん、彼等もこの島にいてね」
 船長が五人にお話します。
「お話出来るんだよ」
「そうなんですね」
「よかったらお話してみるといいよ」
 恵梨香達にこうも言うのでした。
「よかったらね」
「そうさせてもらおうかしら」
「そうね、いい機会だし」
「外の世界じゃいない生きものだしね」
「しかもお話出来るなら」
「それならですね」
「うん、ではね」
 それならと言ってでした、今回も船長が声をかけました。するとオオアルマジロもオオナマケモノもです。
 彼等の方に来てこう言ってきました。
「やあ、船長じゃないか」
「トロットさんもいるね」
「モジャボロさんに教授、ビリーナもいて」
「そして」
 ここで彼等は恵梨香達五人も見ました。
「その子達がだね」
「オズの国の名誉市民の子達かな」
「聞いた話の外見だけれど」
「どうなのかな」
「そうだよ」
 船長は二匹にその通りだと答えました。
「この子達がオズの国の名誉市民の子達だよ」
「いや、珍しい子達に出会えたね」
「何時か会えたらって思っていたけれど」
「ここで会えるとはね」
「神様に感謝しないとね」
「感謝するのは私達よ」
 恵梨香が二匹にそれはというお顔で応えました。 
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