蛇の祭壇
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第二章
「動員して冒険者にもギルドから依頼を出して」
「駆除してもらってるんですか」
「それでもです」
その様にしてというのだ。
「とても間に合っていません」
「あの、何でも原因があって」
デオリンダは考える顔になって市長に答えた。
「この度の蛇の異常発生も」
「それもですね」
「原因があると思います」
このことは間違いないというのだ。
「やはり」
「はい、ですが」
「その原因がですね」
「まだわかりません」
そうだというのだ。
「ですから余計に困っています」
「そうですか、ほな」
「今回のことに」
「私達も参加させて下さい」
真摯な顔と声でだ、ロザリンデは市長に申し出た。そしてマリーメイアも彼女の横で彼女と同じ顔になっている。
その言葉を受けてだ、市長は笑にすがりつく様に二人に応えた。
「お願いします」
「ほな」
「はい、では今から」
「やらせてもらいます」
デオリンダは約束した、そうしてだった。
二人で早速街の異変を調べにかかった、その中で街の中を歩いていったがそこで毒蛇や大蛇の駆除も軍隊や警察、冒険者そして市役所の者達と共に行った。
蛇の数や種類は実に多い、それは二人も実感してだった。それでデオリンダは術で戦いつつ術だけでなく獣使いとして獣やモンスターも使うマリーメイアに話した。
「あの、蛇の数が」
「増えてるな」
「キングコブラもいますし」
コブラの中でもとりわけ大型で毒が強い、この蛇はこの世界にもいるのだ。
「七歩蛇も」
「ヒャッポダの亜種か」
「そのヒャッポダよりも遥かに毒が強く」
「噛まれて七歩で死ぬか」
「そこまで毒が強いです」
「そやから噛まれて死んだ人を復活させる為に」
「そして死んでいない人の治療で」
こちらでもというのだ。
「教会も病院もです」
「人が一杯やな」
「大蛇に食べられた人の復活にも」
「忙しいしな」
「とにかくです」
今はというのだ。
「マカオはとんでもないことになってます」
「このままやと街の賑わいもな」
今はそれはまだあるが、がというのだ。
「それでもな」
「このままやと」
「その賑わいもなくなるわ」
「そうですね」
蛇を駆除しつつ街の中を調べつつこうしたことも話した、マカオは刻一刻と蛇の街になろうとしていた。
その中でデオリンダはマリーメイアと共に調べ続けていたが。
ここでだ、デオリンダはマリーメイアに休憩で喫茶店でお茶を飲みながら言った。
「蛇が湧いて出て来る」
「そんな感じやな」
「周りから集まるのではなく」
そうではなく、というのだ。
「むしろです」
「湧いて出てるな」
「何処からか」
「そんなこともな」
「こっちの世界やとあります」
まさにと言うのだった。
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