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蒼と紅の雷霆

作者:setuna
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蒼紅:第十一話 葬魂

 
前書き
ヴォルティックチェーンが役に立つボス

前話のベックを少し混ぜてます。

ギブスのボスの合体攻撃は結構良かった。 

 
食事の最中にフェザーからの依頼が舞い込み、ソウとGVが対応する。

『お前らに頼みてぇのは、皇神が管理している“とある倉庫の潜入捜査”だ。実はこの倉庫…“出る”んだとよ』

「出る…と言うのは、もしや皇神の新兵器か?」

『下手したら新兵器より厄介かもしれねぇぞ?幽霊だよ幽霊。』

ソウの疑問にジーノはからかうように説明した。

「…いつからフェザーはゴーストバスターになったんだい?」

「生憎俺達に除霊の類は出来ん。他を当たれ」

『無敵の雷霆兄弟様とゴースト…気になる対戦カードじゃあるが、そうじゃねぇさ。他にもちょいと臭い話があって、事前に調べてみたんだが…この倉庫、地下にだだっ広い空間が広がってやがんのよ。勿論、オフィシャルには存在しないことになってるけど…な』

「秘密の地下施設に幽霊か…いかにもって感じだね」

『ま、幽霊かどうかはともかく何が出るか分かんねぇ。それも含めて、お前らにはその地下の空間を調査して欲しいってわけさ』

「ふん、まあいいだろう。その依頼を受けるぞ」

そしてGVとソウは皇神が管理する倉庫の前まで来ていた。

倉庫の地下に広がる謎の空間の調査…それが今回の依頼だ。

『問題の倉庫はその先だぜ、2人共』

「ただの倉庫にしては過剰な警備だな。つまり皇神の連中はここで何かを企んでいるわけか」

『紅き雷霆の力、頼りにさせてもらうぜソウ?奥の部屋の床に爆弾を仕込んだ。爆破したらそこから潜入してくれ』

「へえ…ジーノにしてはあっさり言うね…僕達を驚かすために黙ってると思ったけど…」

『いやぁ…GVだけならまだしもソウがいるのにそんなお茶目なことしたら雷撃が飛んでくるからなぁ…俺も命は惜しいんだよ』

「…お前は後で射撃訓練の的になってもらうとしよう。勿論実弾でだ」

『げえっ!?』

事実上の処刑宣言にジーノの表情が引き攣る。

「余計なことを喋るからそうなるんだよ…」

『と、とにかく…後は頼んだぜ…ポチっとな』

仕掛けられた爆弾が爆発し、2人はそこから潜入し、そのまましばらく落ちるが、ようやく着地すると周囲を見渡す。

『OK、無事潜入出来たようだな』

「暗いな…」

「どうやら電気が来てないようだね」

いくら何でも非常時に備えての非常電源くらいはあるはずだが。

『近くにランプみてえな物は見当たらないか?そいつは非常電源の管理装置だ。その装置にGVの雷撃をちょちょいっと流してやればそのフロアに灯りが点くはずだ』

「…あれだね」

避雷針を撃ち込んで雷撃を流し込むと灯りが点いた。

「…何だ?あの培養装置は…?まあ、皇神のことだ。碌な物ではないのは確かだろうな」

確かにソウの言う通りに培養装置が見える。

ここは何かの研究施設なのだろうか?

「取り敢えず進むぞ。どうやらビーム防壁(シールド)があるようだ。触れないように気を付けろ」

「分かってるよ…でも兄さん…人の気配が全くない…武装したメカはいるけど」

「ああ、こんな場所で武装されたメカがあるのは確かに怪しい…進めるだけ進むぞ」

行く手を阻むメカを迎撃しながら先に進むと、青い非常電源の管理装置を発見した。

「確かここに来る途中、足元に青いビーム防壁を見かけたな。非常電源がつけば、あそこから下へ降りられるかもしれん」

「有り得るかもね…やってみるよ…」

非常電源に雷撃を流し込むと、青い灯りが点いて向こうの床のビーム防壁が消えた。

2人は再び飛び降りると、再び暗い場所に出た。

『俺、やることねぇな』

ジーノが思わずぼやく。

目の前を浮遊する電灯(ライト)メカ…電撃を流せば、一時的に回路を暴走させて電灯の明かりを強くすることが出来るはずだ。

確か、これも皇神が販売している業務用の電化製品だったはず。

「GV、任せたぞ」

「任せて…兄さんは敵が現れたら頼んだよ」

GVがメカで先を照らして、ソウが迫る来る敵を雷撃刃で的確に撃破していく。

そして更に下へ降りていくと、更に暗くなる。

「これは2人でやった方がいいな」

「兄さん、オーバーヒートに気をつけて。オーバーヒートからの回復は僕より早いけど兄さんは出力が強すぎてEPエネルギーの消耗が激しいんだから」

「分かっている…新しい装備の鳴神のレンズと改良型の抑制のレンズのおかげで少しは燃費はマシになっているんだがな。」

弟の言葉にソウは雷撃鱗を展開しながら先に進む。

「ん?」

「兄さん?」

足を止めたソウにGVが振り返る。

「いや…何か妙なものが見えたが…気のせいか…?」

そして奥にある非常電源をGVがつけると灯りが点いた直後に倒れていた物体が起き上がり、2人に襲い掛かる。

「はあっ!!」

すぐさまソウがチャージセイバーで返り討ちにすると灰となって消えた。

「何だこいつらは…ゾンビ?」

『ゾンビって…おいおい、ホラーゲームじゃねぇんだぞ』

「ふん、お前の好きなゾンビのレトロゲームらしいじゃないか」

『…俺はやっぱ、1作目が一番好きだけどな』

「それはどうでもいいな」

ジーノの呟きを一蹴すると、ゾンビを蹴散らしながら逆走し、シャッターを潜ると見慣れたロボットが出てきた。

『セキュリティに感知されちまったようだな。GV、ソウ。大丈夫か?』

「…あの時の爆破のせいじゃないの?」

『それだけ憎まれ口が叩けるなら余裕ってことだな。ま、お前らのことだから、元から心配なんてしてねえけどよ』

「やはり後で的になってもらうとしよう。」

『じょ、冗談だよな?』

「口は災いの元だよジーノ。心配はいいけど、憎まれ口を叩かれたり、兄さんから酷い目に遭うだけのことをしたって自覚は持っていて欲しいよ」

溜め息を吐きながらもGVは避雷針をロボットに撃ち込んで雷撃を流し込み、ソウはショットを連射して破壊していく。

そしてソウが最後に警報装置へチャージショットを撃ち込んで破壊した。

警報装置が破壊されたことでロックが解除され、奥に進めるようになったので先に進むとゲートモノリスを発見した。

『ゲートモノリスがあるな。破壊して先に進もうぜ』

2人でゲートモノリスを迅速に破壊して先に進むと、再び暗闇の空間に出る。

「雷撃鱗を使えば、多少は見えるけど…」

「最悪、メカとの接触も覚悟するべきか」

『暗いと不平を言うよりも進んで灯りをつけましょう…ってか?』

暗闇にGVとソウがうんざりしたように呟くと、ジーノが通信を繋いできた。

「ああ、ジーノってそんなに信心深かった?」

『いーや?単なるノリだよノリ!』

「…ふざけているのか…いや、元からか」

『どっちかってえと、俺はそういう歌詞のアニソンを思い出すね』

「アニ…ソ…ン…?何だそれは?」

「兄さん、アニメソングの略だよ。えっと…アニメの主題歌とかそう言うのだよ」

『お前もさ、もう少しそう言うのに関心を持てば良いんだよ。聞いたぜ?GVとシアンちゃん達と一緒に映画観に行った時もお前だけ早々寝たんだって?』

「興味がないからな」

『お前、そんなんじゃテーラちゃんに愛想尽かされちまうぞ。お前みたいな無愛想な奴を慕ってくれる娘なんて滅多にいないってのに』

「………とにかく進むぞGV。」

『あ、逃げやがったな。まあ、とにかくゲームにアニメに漫画…撫子美人…どれもこの国の宝だぜ』

「好きだね…君も」

取り敢えずソウを追い掛けるGV。

しばらく進むと床が荒れてトゲのような状態となっている床に差し掛かる。

「どうも床と天井が荒れてるみたいだ。鋭いトゲみたいになってる場所がある」

『大丈夫か?足を取られないようになるべく慎重に進んでくれ。天井に気を付けろよ』

荒れた床と天井に気を付けながら先に進むと、非常電源を発見して雷撃を流し込んで灯りを点けると、荒れた床の上に浮かぶプラズマリフターがあった。

「こいつは科学工場でも見たプラズマリフターか、GV。お前はこいつに乗って先に進め…俺は雷撃鱗のホバリングとマッハダッシュで行けそうだ」

GVはプラズマリフターを使い、ソウはマッハダッシュとホバリングを駆使して先に進む。

ソウの雷撃鱗のホバリングの滞空時間はGVよりも長いため、マッハダッシュも使えば長距離飛行も可能だ。

途中の複数の非常電源に雷撃を流し込んで灯りを点けながら先に進むと、再びシャッターがあり、セキュリティシステムが作動する。

「させるか!!」

真上の警報装置にジャンプからの上方向マッハダッシュで接近し、チャージセイバーで即座に破壊するソウ。

シャッターが開いたので、先に進むと奥の穴に飛び降りると再び暗闇に。

「また暗闇だ…」

「どこかに非常電源があるかもしれん。見落とさないように気を付けろ」

「分かってるよ兄さん」

雷撃鱗を展開しながら先に進むと、赤い非常電源を発見して灯りを点けるとゾンビが動き出す。

「このゾンビ達…皇神の実験体か、それとも…」

「一体どういう実験をすればゾンビが出来るんだ…まあ、皇神の屑共の行うことなど理解したくないがな」

途中で宝石を回収してゾンビを薙ぎ払いながら先に進み、奥の複数の非常電源を発見。

GVは複数の非常電源に避雷針を撃ち込んで雷撃を流し込むと完全に電気が復旧したのか普通の灯りが点いた。

「あ…明るくなった…?だ、誰かいるんですか!?」

「今の声…この奥から…?」

「女の声…取り敢えず先に進むぞGV」

先に進むと1人の女性が震えて立っていた。

「あなたは?」

GVが尋ねると女性は恐る恐る口を開く。

「…皇神の人じゃ…ないんです…か…?」

「僕はガンヴォルト…何でも屋みたいなものです」

「わ…私……皇神の人達に…つ…捕まって…でっ…でも…気付いたら誰もいなくなってて…ううっ…ぐすん…」

どうやら、酷く混乱しているようだ。

彼女も能力者狩りの被害者だろうか?

…何故1人でこんな場所にいるのだろうか?

GVが口を開くよりも先にソウが女性に銃を向けた。

「ひいっ!?」

「兄さん!?何を…」

「貴様がこの施設をこんな風にした原因か」

その言葉に止めようとしたGVの手が止まる。

「え?」

「考えてみろGV。ここにはかなりの数のゾンビがいた。それなのにこの女は怪我どころか衣服すら乱れていない。それなら答えは1つ。この女が原因だろう。」

「あ…う…う……頭…頭が痛い…!」

「「?」」

突如、女性は頭を抱えて苦しみだした。

「ふ…ふふふ…思い出した…坊や達もアタシに乱暴するのね…なら…逆にアタシが坊や達を殺してあげるわ」

急変した女性は宝剣を取り出すと変身現象を発動して姿を変えたが、他の能力者とは違って変身の際に2人に分かれた。

「全く、銃を向けられたぐらいで怯えるんじゃないわよ」

「あうぅ…ごめんなさい…」

「やはり宝剣持ちの皇神の能力者か」

「そう…アタシ達はエリーゼ…アタシは、使えないその娘に代わってアイツらの言いなりになるよう造られた別人格…」

「うぅ…すみません…」

「(別の人格が、第七波動を媒介に実体化するなんてことが有り得るのか?だが、彼女が能力者というのなら、この施設の様相は…)」

「貴様に1つ聞きたいことがある。ここにいる皇神の屑共はどうした?」

「…あらぁ?途中で見なかったかしら?連中の成れの果て…生ける屍(ゾンビ)を」

「…やはりあのゾンビは屑共の成れの果てだったか…屑共には似合いの最期だ」

吐き捨てた後、ソウは油断なくエリーゼを見据える。

「気が合うわね銀髪の坊や?…“絶対の死”すら覆すこの力…ふふ…皇神も欲しがるわけよね?だ・か・ら、叶えてあげたの…あいつらの願いを…ああいう形でね。さぁ、坊や達も一度殺して、アタシの玩具にしてあげるわ。この先で待ってるわよ!!ほら、グズグズしてんじゃないの!!」

「ごめんなさい…ごめんなさい…!!」

エリーゼ達は奥のゲートモノリスを破壊して先に進んでいき、ソウとGVも急いで追い掛けた。

「追い掛けるぞGV」

「了解」

奥に進むと、2人のエリーゼは背中の尻尾のようなもので複数の棒を起点に上下に移動していた。

そしてGVとソウが入ってくるとこちらにクナイを投擲してきた。

「止めろ!無駄に争う気はない!!」

「ふふふ…さっき銀髪の坊やに銃を向けられたから説得力がないわね。アタシはただ、この力を使いたいだけ、だってそれが、アタシが造られた理由(イミ)だもの」

GVの言葉を軽く一蹴すると強気なエリーゼは更にクナイを投擲してきた。

そして弱気なエリーゼもまた同様に。

「貴様も戦うのか?自分だけでは何も出来ん臆病者が」

「あうっ!?ごめんなさい…」

ソウに睨まれた弱気なエリーゼは震えて謝罪をするが攻撃を止めない。

「坊やがいくら殺気を飛ばして威嚇しても無駄よ。その娘はアタシの言いなり。その娘はねぇ…とっても弱いの…自分じゃ何にも出来ない。だから、アタシが代わりにやるの。その娘が出来ないこと…全部!その娘は、アタシの言うことさえ聞いていればいいの」

「………」

「自分自身にも何も出来ないだけではなく、自分の意思で行動も出来ない。まるで人形だな」

「アタシとしては都合が良いんだけどねぇ?フフ…見てなさい。坊や達をゾンビにしたら地上の奴らもみんなゾンビにしてあげる。誰もがみんな、化物になるのよ。そうなれば、もう誰もアタシ達のことを化物だなんて呼ばなくなる…死という安らぎに満ちた世界でアタシ達はクイーンになるの!」

「…うぅ……」

言動に正気を感じられない…。

これも実験の影響なのだろうか?

「僕達も能力者だ…あなたの気持ちも少しは分かる…けど、そんな世界はただの妄執に過ぎない!あなたのことは、僕達が止めてみせる。迸れ!蒼き雷霆よ!! 彼女達に安らかな眠りを!」

「やれやれ…我が弟ながら呆れる程のお人好しな奴だ。だが、貴様に支配される世界など俺もお断りだ。迸れ、紅き雷霆よ。貴様の妄執を俺の紅き雷刃で叩き斬る!!」

同一人物であるためか性格は真逆である2人のエリーゼだが、連携が非常に上手い。

巧みに鞭とクナイを使ってGVとソウを追い詰めていくが、2人の連携も負けてはいない。

クナイと床に接触してクナイから毒蛇に戻った物を雷撃鱗で無効化しながら強気なエリーゼに集中攻撃を浴びせる。

「終わりだ!!」

ソウの銃からチャージショットが放たれ、それは強気なエリーゼを撃ち抜き、消滅させた…かと思ったが…。

「うぅ…廻る輪廻が生命を紡ぐ…不可逆の帳を超えて…
…魂よ、現世に還れ…リザレクション…生き返って…!」

弱気なエリーゼのSPスキルが発動し、消滅した強気なエリーゼが復活した。

「何!?」

倒した敵が復活すると言う事態に流石のソウも動揺する。

「あははははっ!!無駄無駄!!だってアタシたちは生命(いのち)を操る能力者!アタシが死んでも、この娘がアタシを生き返らせる。この娘が死んでも、アタシがこの娘を生き返らせる!これが“生命輪廻(アンリミテッドアニムス)”!アタシ達の力っ!!」

「うぅ…すみません…」

「なるほど…奴の能力を考えれば復活する可能性を考慮すべきだったか…」

「なら今度は同時に倒せば…」

「見て下さい…!」

「ぐあっ!?」

弱気なエリーゼの目を見てしまい、石化してしまったソウ。

「これも奴の第七波動!?兄さん!!」

石化したソウを狙うエリーゼ達を迎撃するGV。

「はあっ!」

GVが時間を稼いでくれたおかげで力ずくで石化を解くと忌々しげにエリーゼ達を見つめる。

「兄さん、大丈夫?」

「ああ、奴らはかなり厄介だな。性格は正反対だが、自分自身だからか息が合っている…だが、連携なら俺達も負けてはいないがな!!」

「うん!!」

ソウはまだ体力に余裕がありそうな弱気なエリーゼにショットを浴びせ、更にチャージセイバーを叩き込む。

GVも弱気なエリーゼに避雷針を撃ち込んで雷撃を流すと弱気なエリーゼを撃破する。

「無駄よ!廻る輪廻が生命を紡ぐ!不可逆の帳を超えて!魂よ、現世に還れ!!リザレクション!!」

弱気なエリーゼが復活したがこれでいい。

「行くぞGV!!迸れ!紅き雷霆よ!!」

「了解!!迸れ!蒼き雷霆よ!!」

「「轟くは蒼紅の龍の咆哮!交錯する万雷の鎖と刃!闇を貫く雷の閃光!!」」

「テラヴォルティック!!」

「セイバー!!」

圧倒的な攻撃範囲を誇る雷霆の鎖を召喚し、エリーゼ達を拘束すると蒼の雷撃がエリーゼ達に流れるのと同時にソウの雷撃刃に吸収され、より強烈となった雷刃波をエリーゼ達に叩き込む。

弱気なエリーゼを撃破したのは復活させて2人の体力を同じにさせることでヴォルティックチェーンとギガヴォルトセイバーの合体攻撃で確実に倒せる状態にしたのだ。

エリーゼ達のリザレクションは命は復活させられるが、体力までは万全な状態に戻せないようだ。

ヴォルティックチェーンは攻撃対象が複数いれば攻撃力が上がる性質もあり、GVとソウの合体攻撃を受けたエリーゼ達は体力の消耗もあって耐えられない。

「これで、楽に…」

「こんなところで…!」

エリーゼの体が膨張・爆発すると残った宝剣に亀裂が入って砕け散る前に転移された。

「…やれやれ、二度と戦いたくない相手だったな。帰るぞGV」

「うん……助けてあげられなかったな」

「仕方ないだろう…もう1つの人格がある以上、暴走は避けられなかった…あれが最善だった」

2人は警備が来る前に地下収容施設から脱出するのであった。 
 

 
後書き
ソウの移動は全体的にGVの上位互換。

地上ダッシュが距離が短い代わりに光速く、通常移動も光速い。

ジャンプもGVより高い。

Xシリーズで言えばブレードアーマーエックスにハイパーダッシュ、ハイジャンプ、スピードムーブが標準装備になっているような感じ。 
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