魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第二百三十六話
翌朝。
朝食の席で簪に睨まれた。
右隣に座って、顔を赤らめながら睨んでいる。
……………両耳を塞ぎながら。
「おい、一夏。お前何したんだ」
左隣に座っていた箒に聞かれた。
「え? あー……」
昨日耳かきの時に調子にのり過ぎて……。
「本人に聞けば?」
横から手刀が飛んできた。
上体を反らしてチョップを避け…………。
たんだけどそのあとのギロチンチョップが腹に刺さった。
「ごふっ…!」
「スケベ、変態。外道、インキュバス」
「返す言葉もない」
昨日やった事を思えばだ。
年頃の女子に対して、他人に言えないような状態にしたのだから。
たとえ相手がこちらに好意を懐いていることがわかっていてもだ。
「今日1日私のペットね」
「………慎んでお受けします」
嫌われてはいない。
暗い色のプシオンは見えてないから嫌われてはないはず…うん。
それにしても楯無が来ないな…。
朝食が終わっても楯無が来ないので、様子を見に行く事にした。
件の部屋を開ける。
クレイドルのハッチが開いているのが見えた。
……………あとクッソうるせぇイビキが聞こえた。
ちょっとイラッときた。
俺の心配を返せ。
とりあえずクレイドルの脇に立つ。
上裸でイビキをかいている楯無に対し…。
「起きろこの野郎!」
腹に一発叩き込んだ。
流石は更識楯無と言うべきか、殺気に反応して当たる寸前に腹筋を締めたようだが寝起きでは上手く行かなかったようだ。
むしろ中途半端になってダメージが増えたっぽい。
クレイドルの中でのたうち回る楯無。
「起きた?」
「お、おぅ…起きたぜ…」
腹を擦りながら出てくる楯無。
クレイドルの縁に手をかけるとカシャンと音がした。
無機物と無機物がぶつかる音だ。
楯無も気づいたようで、自分の片腕を見る。
「これが……」
楯無が握ったり閉じたりする度、吸血鬼の聴力でしか聞き取れないような機械音がする。
メカニカルで威圧的な、銀色の腕。
「人間の腕とそっくりなのも作れたが、お前の職業を勘案して威圧的なデザインにさせてもらった。
内蔵武装についてはホロウィンドウで確認してくれ」
ナノマシンによる擬似電脳化も行っている。
「ウィンドウの開きかたは刀印を振るといい」
楯無は迷うことなく義手の人差し指と中指を合わせて振った。
「うん。無事起動してるようだな」
楯無の義手を掴み、ハッチを開ける。
「ここのキーボードにコマンド打ち込めば変形するからよくトリセツ読んどけよ」
適当なコマンドを打ち込むと、前腕の外側からブレードが飛び出した。
「うわ危ねぇなっ!?」
「Eカーボン製のブレードだ。朽ちず、錆びず、欠けず、溶けず。
モード次第で超振動ブレードにもなる。
ただし注意すべきはそれで受け太刀すると相手の得物を斬りかねないことだな」
ちなみに戻るボタンを押すと戻る。
「ほれ、タンクトップ」
「いやシャツでいいだろ」
「えー? 見せびらかしたくない?」
「見せびらかしたくない」
「おもんな」
とりあえずタンクトップは渡しておく。
暇潰しに作った超高性能タンクトップだ。
「じゃ、俺は先行くよ」
食堂に戻って、すぐに楯無が来ると伝えた。
ガシッと簪に手を掴まれる。
「今日1日私のペットって言ったよね? なんで勝手にどっか行ったの?」
「ヱ??」
簪の手には、首輪が握られていた。
「ね?」
といい笑顔で首輪を差し出す簪。
「えーっと……………………はい」
とりあえず受けとる。
俺につけろってか? 自分で?
「早くして、このド畜生」
どうやら簪はちゃんと母親の遺伝子を次いでるらしい。
このダウナー気味の声で罵られたらハマるヤツも多いんじゃなかろうか。
観念して受け取った首輪を着ける。
「うきゅぅー………」
結構がっしりした作りの、Eカーボン繊維製の首輪だ。
…………………………Eカーボン?
箒を睨むとそっぽを向かれた。
犯人はコイツか。
とりあえず箒は帰ったらドクターフィッシュの刑に処そう。
その日は丸1日マジで簪のペット扱いだった。
とりあえずバター犬にされなかっただけよしとしよう。
後書き
一夏は眼を使えばプシオンを見ることができるので相手が自分に対して正の感情を向けているか負の感情を向けているかがわかります。
簡易的な好意度パラメーターになるのでその気になればギャルゲやエロゲのような事もできます。
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