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春日部歌集

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五百




 去り行ける

  時に似たるや

   夕暮れの

 色褪せるれば

     幽かなる

 痛みそ残し

    宵となり

 野辺の風にそ

     語るれば

 隠れし月の

    哀れみて

 御簾を上げしや

      足元に

 淡き灯りそ

     照らしなば

 落つる影にそ

      虫の鳴く

 流る川面の

    香蒲の穂は

 見なば帰らぬ

      里を見せ

 夏も翳りて

    思ひなむ

 四季の山波

     寄する風

 日々に褪せしも

      忘れまじ

 遠くなりてや

     今はまた

 返る頃にそ

     思ひ和らぎ



 
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