永遠の行軍
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第一章
永遠の行軍
リディア=ソリウ=ヤマナカと古元春は今はリディアの神託で地下世界のサマンサという街に来ていた。
そこで二人は今は街の居酒屋にいてだった。
ローストビーフにフィッシュアンドチップス、鰻のパイにボイルドベジタブル、オートミール、デザートにバウンドケーキそして酒にウイスキーを注文してだった。
二人で飲んで食べた、その中でリディアは元春にこんなことを言った。
「ここはイギリス料理のお店やけど」
「地上でも起きた起きた世界でもね」
元春はリディアにオートミールを食べつつ応えた。
「そうね」
「そやけどな」
「美味しいわね」
「イギリスいうたら」
リディアはローストビーフを食べつつ言った。
「それこそな」
「こと食べものについては」
「もうどうにもならん位」
「この世界でも起きた世界でも」
「まずいけど」
それでもというのだ。
「それがな」
「ここのイギリス料理はな」
「普通に美味しいわね」
「味付けも火の通仕方もしっかりしてて」
それでというのだ。
「美味しいわね」
「はっきり言ってな」
「これだけ美味しいと」
「お酒も進むわね」
「ウイスキーもな、もっとも」
そのウイスキーを飲みながらだった、リディアはまた言った。
「これは地上でも起きた世界でも」
「美味しいわね」
「イギリスの中でもね」
「イギリスはお酒は美味しい」
「それは確かやね」
「そやな、というかエールにジムにラムに」
リディアはこうした酒も挙げていった。
「イギリスはお酒は充実してるわ」
「ワインはないけれど」
「そっちはやな」
「そうね、ではね」
「今は夜やし」
このこともあってというのだ。
「ゆっくりな」
「飲んで食べて」
「そうしてな」
そのうえでというのだ。
「楽しもうな」
「そして明日から」
「あたしの依頼をしような」
「わかったわ」
元春は笑顔で頷いた、そうしてだった。
二人は居酒屋でしこたま飲んで食べてからだった、その日は宿屋に帰って寝てそうしてからだった。
次の日の朝起きると朝食イギリス料理ではこれだけは美味いと言われるそれを宿屋の食堂で食べてだった。
それから旅の冒険者だと素性を隠したうえで冒険者のギルドに入ってリディアの依頼を探した、すると。
ある依頼を見てだった、リディアは元春に顔を向けて言った。
「これやとな」
「思ったんやな」
「そや」
こう元春に話した。
「多分な」
「ほなこの依頼受けるんやな」
「ああ、けどな」
「この依頼はな」
「あたし向けやないわ」
その依頼を見て元春にこうも言った。
「どうもな」
「そやな、けどな」
「神託やと思ったから」
「是非な」
自分向きでないと思いつつというのだ。
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