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獣集め

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第三章

「それでもね」
「苦手で」
「湖でも苦労したけれど」
「今も」
「結構ね」
 どうにもという口調での言葉だった。
「苦労してるわ」
「そうやねんな」
「ええ、けれど」
 それでもとだ、元春はリディアに話した。
「何とかね」
「やっていけそうか」
「最後までね、空もあるけれど」
「そっちもな」
「鳥を倒して捕まえる」
「それやな」
「ロック鳥にしてもね」
 この獣を捕まえることも依頼に入っているのだ。
「やっていきましょう」
「そやな、しかしな」
「しかし?」
「ここは恐竜とかドラゴンはおらんな」
 リディアは元春にこうしたモンスターや恐竜の話もした。
「そういうのは」
「この辺りはね」
 いないとだ、元春も答えた。
「そうよ」
「そやねんな」
「確かに種類は多いけれど」
 それでもというのだ。
「ケニアの全てのモンスターや獣が集まる」
「あの浮島とはやな」
「ちゃうから」
「ドラゴンとか恐竜はおらへんか」
「あそこは特別だから」
 それでというのだ。
「一緒に考えたら駄目よ」
「そういうことやな」
「この辺りもね」
「いるモンスターとおらんモンスターがある」
「獣もね」
 こちらもというのだ。
「そうなのよ」
「そういうことやな」
「だから。いるモンスターや獣達の中から」
 ペルポイの、というのだ。
「私達が連れて来て欲しいと言われた種類をね」
「倒して連れて行ってもらう」
「そうすればいいから」
「そやな、けれどほんまに」
「強いものばかりね」
「それがな」
 どうにもと言うのだった、リディアにしても。
「厄介やな」
「私が思った通りだったわね」
「予想当たったな」
「ええ、けれど」
「それでもやな」
「私は確かに水泳は苦手だけれど」
 泳げることは泳げる、だがそれは十分に戦闘が出来るまでの域ではないのだ。
「それでもね」
「やってくな」
「そして最後の最後まで仕事を果たして」
「後はか」
「お祝いをしましょう」
 ここで元春はリディアに微笑を向けた、そうしてこうも言った。 
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