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いざサバンナへ

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第一章

               いざサバンナへ
 トマス=ジオンゴとアマドゥ=ヘッドはこの時ジオンゴの神託でケニアのナイロビに来ていた、そのケニアに来てだった。
 ジオンゴは旅の冒険者と素性を隠したうえで自分の神託でありそうな依頼を探す中でヘッドに対して話した。
「あそこの鹿人のお爺さんだけれど」
「ケニアやと有名人か」
「うん、ジョン=オーシンクさんね」
 それがその老人の名前だというのだ、服装はジャングルの探検家の様なラフなものだ。
「あの人凄い冒険家で」
「この辺りもかいな」
「アフリカ中をね」
 まさにというのだ。
「冒険して回っていた」
「そんな人かいな」
「けれどもうね」
「その冒険もやな」
「引退していたんだけれど」
「それでもかいな」
「ここでお見掛けするとか、それに」
 ジオンゴはさらに話した。
「ギルドの依頼とはね」
「冒険が専門でか」
「無縁だったけれど」
「モンスターを倒したりとかはか」
「そちらでも定評があるけれど」
 それでもというのだ。
「学者さんから何処を冒険してね」
「そこのことを調べるのがやな」
「生業の人で」
 それでというのだ。
「ギルトとはね」
「縁がない人か」
「その筈だけれど」
 ヘッドに首を傾げさせて言うのだった。
「今は冒険家じゃなくて大学で先生してるし」
「過去の冒険のことを教えてるんやな」
「地理とか生物の知識が凄いから」
 その為にというのだ。
「それでね」
「冒険はそのままフィールドワークやからな」
「そうなんだけれど」
 それがというのだ。
「ここでお見掛けするとか」
「思わんかったか」
「うん、一体どうしたのかな」
 ジオンゴは首を傾げさせて言うのだった、そうして。
 二人はジオンゴの神託でありそうな依頼を探した、するとジオンゴはある依頼を見てヘッドに話をした。
「このね」
「ああ、さっき話したか」
「オーシンクさんと一緒に浮島を冒険する」
「エルゴン島やな」
「あそこはそういえば」
 ケニアにあるこの浮島についてだ、ジオンゴは話した。
「島全体がサバンナだけれど」
「そうした場所でか」
「うん、ただオーシンクさんは」
 この老冒険家はというと。
「まだ冒険に入ってなかったかな」
「それで調べてもいなかった」
「アフリカ全体、特にケニアでの冒険をしてきた人でも」
「あの浮島はやな」
「まだだったし」
「ほな現役に復帰して」
「行くのかな、ただあの浮島は普通のサバンナじゃないから」
 このこともだ、ジオンゴは話した。
「ライオンやヌー、ガゼルやシマウマやチーターもいるけれど」
「サバンナの定番の生きもの達にやな」
「それにね」
 さらにというのだ。
「モンスターも多くて恐竜がいる地域もあって」
「恐竜もか」
「かなり危険なサバンナなんよ」
 サバンナの中でもというのだ。 
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