首無し女の言葉
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第四章
家は今は閉まっていてホンワナがスパイの特技で開けて中に入ってもだった。
誰もいなかった、それでファラーは首無し女に言った。
「ここは隠れ家の一つであり」
「本当のお家ではなかったのね」
「はい、ですが」
「ですが?」
「ここをよく調べましょう」
今は誰もいないこの家をというのだ。
「そうして手掛かりを得て」
「あいつを見付け出してくれるのね」
「そうします」
こう言ってだ、そしてだった。
ファラーはホンワナと共に家の中を調べ回った、その結果地下に研究室や手術室を見付けた。するとファラーは首無し女を一旦自分達が泊まっている宿屋に頭にある部分にものを置いてそこに被りものをさせて一応おかしくない様に見せたうえで宿屋の親父に新しく一緒に寝泊まりする者だと話して匿ってだった。
研究室や手術室は素性を明らかにさせたうえで街の警察に徹底的に調べてもらった。その結果大変なことがわかった。
「アフリカ最悪のマッドサイエンティストであるゴラス=ツクミトがですね」
「このソマリアに来てか」
「またおかしなことをはじめているとか」
「ハーフオークでしかも科学者だったな」
「はい、これまでも人権や法律を無視した実験や開発を行い」
「それでやな」
「殺人こそ犯していませんが」
それでもというのだ。
「怪しい薬や実験を繰り返し」
「実験もか」
「何度も捕まり投獄されていますが」
「今回もか」
「はい、研究室で押収された薬物が入った容器や手術室の手術道具に」
そうしたものにというのだ。
「彼の指紋がありまして」
「それでわかったな」
「後はです」
「そいつを見付けるだけやな」
「そうです、後は彼を探しましょう」
「そうしてやな」
「彼を捕まえそうして」
そのうえでというのだ。
「彼女を救い出しましょう」
「首無し女をな」
「そうしましょう」
こう言ってだった、二人は街のハーフオークのあり科学者でありそうな者から探した。するとだった。
すぐに街にすぐに最近開業した診察所がおかしいことがわかった、この診察所の医者はハーフオークでしかも。
客にやたら何処かをよくしようかと持ち出していてそのうえで彼の客が時々行方不明になっていた。この医者の名は偽名だったが。
ファラーはこの男だと確信しホンワナと共に診察所に行ってそのうえで即座に医者本人に対して問うた。
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