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天災少年

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第四章

「それでだ」
「一緒にか」
「兵器を倒そう」
「三人で行きましょう」
 クッツェーも同じ意見だった、そうしてだった。
 三人でさらにモンスターを倒しつつだった、その兵器のところに来た。それは一見すると青銅の身体を持つ巨人だった。
 だがその巨人を見てだ、アチェベは言った。
「あれはタロスだな」
「そうですね」
 クッツェーもこう応えた。
「この辺りには出ないので」
「古代の兵器と誤解されたか」
「その様ですね」
「ならここはな」
「タロスに対する戦い方でいきますか」
「巨人だって倒してきたんだ」
 二人は慎重にいこうとした、だがだった。
 少年は違っていた、あからさまに好戦的な態度でだった。
 棒を持って前に出た、そうして言うのだった。
「こんな奴だってな」
「待て、あいつは巨人ではない」
 アチェベは少年に冷静に告げた。
「タロスだ」
「タロス?」
「そうだ、タロスというモンスターでだ」
 それでというのだ。
「欧州にたまに出て来る」
「そうしたモンスターなのかよ」
「そうだ」
「ああした身体の巨人かって思ったけれどな」
「もっと言えば兵器でもない」
 アチェベはこのことも話した。
「モンスターや、ただ命があるかっていうと」
「違うのかよ」
「ロボットみたいなもんや」
「だから兵器とかも言われたんやな」
「そうだ、そしてかなり強い」
 このこともだ、アチェベは話した。
「巨体で怪力もあって身体の中にマグマが流れていて」
「マグマ?」
「それも吐き出すからな」
「その強さはドラゴン以上します」
 クッツェーも少年に話した。
「ご注意を」
「ドラゴンにも勝ったさ」
 少年はここでも不敵な顔で言った。
「だったらな」
「タロスにもですか」
「俺は勝つさ」
 こう言ってだった、少年はタロスにも突っ込んだが。 
 タロスの青銅の身体は少年の攻撃を寄せ付けない、それはただの青銅ではなかった。
「タロスでも特別やな」
「そうですね」
 クッツェーはアチェベの言葉に頷いた、二人は今は戦闘補助の術を使ってこれからの戦闘に備えている。
「これは」
「身体は普通の青銅やなくて」
「術が加わっていますね」
「あらゆる属性への強い耐性もあって」
「聖属性もな」
 少年が棒に備えさせているそれもというのだ。
「効果がない」
「それで彼の術も」
 少年は戦いつつ術も使っている、だが。
 その術も寄せ付けない、まるで効いていない、クッツエーはそれも見て言っているのだ。
「効いていませんね」
「これはな」
「どうすればいいか」
「あいつ一人では勝てん」
「そうですね」
「くっ、何て奴だ」
 少年も戦いつつ歯噛みする、見事な格闘と術の使い方を見せているがタロス相手には効果が見られていない。
「俺でも全然相手になってねえっていうのか」
「タロスは金属の身体や」
 ここでアチェベが言ってきた。 
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