魔法学校の事件
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第三章
その時にだ、イザベルはチェチーリアに話した。
「あたしとしては動いてな」
「自分の足でやね」
「捜査するのが好きだけれどな」
こう言うのだった。
「それがな、今回は」
「こうした関係者を調べることもしてるね」
「ああ、実際にな」
こう言うのだった。
「それがどうもな」
「性に合わへんのやね」
「どうもな、けど」
「今回はね」
「こうしたことも必要やな」
「そやで」
「頭はあんたの方がいいけどな」
イザベルは苦笑いしてこうも言った。
「正直」
「そやろか」
「あたしが思うにな」
「けどそう言うイザベルちゃんも」
チェチーリアもチェチーリアで言うのだった。
「結構な」
「頭ええってか?」
「あーしはそう思うで」
「それやとええけどな、しかし学生さん調べたけどな」
「小一から大学四回までな」
「全員そんな中級のモンスター召喚出来るとか」
「そんな子おらんな」
「レベルがとても」
これの問題でというのだ。
「そこまでいってへんわ」
「そやな、ほなな」
「一体誰かやな」
「それがや」
どうにもと言うのだった。
「問題や、けど学校におるのは学生さんだけやない」
「そのことやな」
「先生も用務員さんもおる」
「そやな、まあ用務員さんはな」
イザベルは今自分達がそうなっている立場の人達の話もした。
「術については」
「あまり使える人はいそうにないないな」
「専門ちゃうし」
用務員の仕事はというのだ。
「それやったらな」
「外してええな」
「一応チェックしたけど」
その用務員達もというのだ。
「術使える人おらんし」
「それやったらな」
「教師一択やな」
「そやな、学校の先生やな」
「この人達に怪しいのおるか」
「そやろな」
「しかもな」
ここでだ、イザベルはその表情を強いものになせてチェチーリアに言った。
「こうした場合も日本の諺が生きるな」
「日本の?」
「能ある鷹は爪隠す」
イザベルはここでこの諺を出した。
「この言葉は」
「召喚の高度な術を使えることを隠してか」
「今回の騒動を引き起こしてるか」
「いや、それは」
ここでチェチーリアはイザベルの言葉にすぐに返した。
「何でこの学校が誰がどの術をどれだけ使えるかわかってるか」
「一人一人の術のチェックを毎年細かくしてるからや」
イザベルもこのことを知っていて言う。
「それでやな」
「そや、そやからな」
「実は高レベルとか逆に低レベルを隠しても」
それでもというのだ。
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