氷の森
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第三章
「二人でモンスターや獣を倒してな」
「森の先を進んで」
「氷水晶見付けような」
「ほなな」
二人でこう話してだ、そしてだった。
火属性の術や格闘、歌を使ってだった。
モンスターや獣達を倒していき氷水晶を探した、二人にとってモンスターや獣は何でもなかった。だが。
全てが氷の地域だけに寒い、氷の木々の間を通る風は強いだけでなく氷で冷やされて余計に冷たいものになっている。
しかも雪まで降っている、それでイザベルはこんなことを言った。
「ほんま厚着してな」
「カイロも持って来てな」
イザベルも応えた、チェチーリアは今は彼女の頭の上に座っている。
「よかったね」
「手袋もしてな」
「ほんまにな」
「備えあればやろ」
「何とかなるな」
「この寒さはあーしもな」
この地域をよく知っているチェチーリアでもというのだ。
「辛いわ」
「かなりの寒さだしね」
「けどな」
「この依頼こそが神託やと思ったから」
「それで来たしそれやったら」
「寒さにもやな」
「負けたらあかんしな」
だからだというのだ。
「めげずに氷水晶探そうな」
「そやな、もうここまで来たらな」
「逃げたら負けやし」
それでとだ、イザベルに言ってだった。
二人で氷水晶を探して先に進んでいく、だがその中で。
スノーマンティコアやアイスキマイラ、アイスデーモンといった強力な氷属性のモンスターも出て来た。だが。
二人でそうしたモンスター達も倒していった、そしてチェチー0アはイザベルにホワイトドラゴンを三体倒してから言った。
「ちょっとおかしいな」
「どないしたんや」
「いや、強力なモンスターがな」
それがというのだ。
「出過ぎや」
「ここはそんなにかいな」
「強いモンスターはおらん筈やのに」
「マンティコアやデーモンだけでなくだからね」
「ドラゴンまで出るとかな」
「さっきはキマイラが出たしね」
「天使とかグリフォンも出て来たし」
氷属性の系統の彼等がだ。
「これはな」
「おかしいんやな」
「ここまで強力なモンスター出るとか、若しかして」
ここでだ、チェチーリアはこう言った。
「世界の危機が近いからな」
「それでっていうんやな」
「モンスターの出没もな」
「異変が起こってるか」
「そうちゃうか」
「そこは気になるな、けどな」
「けど?」
「考えてみたら中南米はモンスターが強い地域や」
イザベルはこのことを話した。
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