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洞窟のドラゴン

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第四章

 すると浮島の中で一番大きな街で占いをしていた、それで二人はすぐに老婆に青年のことを話そうとしたが。
 老婆は二人を見ると急に剣呑な顔になって言ってきた。
「わしのことを勘づいたか」
「ある村でサイクロプスの青年をドラゴンに変えたな」
「それがどうした」
 エチェニケにこう返した。
「わしはただ儲けてるだけじゃ」
「それでふっかけて」
「額を支払わんからじゃ」
 アルゲダスにも居直って返す。
「ドラゴンに変えてやった」
「そうして多くの人の姿をモンスターに変えたのね」
「それの何が悪い」
「そして泥棒も詐欺もして」
「盗まれる、騙される方が悪い」
 ここでも居直る老婆だった。
「わしに騙されてな」
「とんでもない悪党ね、なら」
「もうこれはな」
 エチェニケは身構えたアルゲダスに言った。
「成敗するしかない」
「ほんまそうですね」
「ほなやるか」
「そうしましょう」
「わしの術に勝てるのか、お前達は蠅にでも変えてやるわ」
「い出よリバイアサン」
 アルゲダスは容赦するつもりはなかった、老婆の数々の悪事とその悪事への居直りを見てそうなった。それでだ。
 即座に召喚の術でも最高位の術を使ってだった。
 老婆が術を使う前に巨大な海龍を召喚しその一撃で成敗した、その後で老婆の魂を警察に突き出してだった。
 術を封じたうえで復活させて取り調べた、術を使えない老婆は最早只の老婆で取り調べに応じるしかなかった。
 その結果老婆がこれまで犯してきた無数の悪事が明らかになった、生まれは普通だったが生来性根が悪く子供の頃から盗みや傷害を繰り返し。
 そして成長し術を身に着けると今度はその術を悪用して悪事を行って生計を立てていた。中南米全体を巡ってそうしていた。
 その結果老婆は姿を変えさせていた者の変身を解くには老婆が死ねばいいことということがわかり。老婆は実は殺人も犯していたのでこのことで死刑判決を受け。 
 盗んだ金は全部その盗んだ金を没収することで賠償させられてだった。
 八つ裂きにされて魂を消された、すると青年も他に姿を変えられていた者達も皆元に戻り一件落着となった。ただ姿を変えられていた者は中には洞窟や密林にいてそこからアルゲダスが移動の術で助け出したりしたがこれは別の話だ。
 ことが終わりアルゲダスはことを終えたことの報酬と謝礼をギルドで冒険者として受け取り政府からは悪を成敗したことを感謝されたうえでエチェニケを浮島のレストランに案内してメニューを注文した。そのメニューはというと。 
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