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麗しのヴァンパイア

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第百四十八話

             第百四十八話  イタリアへの愛
 カーミラは雪路と共に二人で彼女が紹介したその店に入った、するとその店はカンツォーネが聴こえてきて。
 木造の店だった、雪路はその店の中に入ってカーミラに話した。
「趣がありますね」
「そうでしょ、イタリアのね」
「お店自体が」
「だからいいのよ」
 イタリアの趣がそのままあることがというのだ。
「これがね」
「そうですね、何か雰囲気だけでも」
「素敵でしょ」
「はい、本当に」
「イタリアは素敵な国よ、私もよく行ったけれど」 
 カーミラは雪路に微笑みつつ話した。
「何時行っても素敵な国だから」
「日本にいてもですか」
「ええ、こうしてイタリアのお店にも通ってるの」
 今の様にというのだ。
「そうしているのよ」
「そうなんですね」
「ええ、ではね」
 カーミラは雪路にあらためて話した。
「これからね」
「パスタを食べてですね」
「ワインもね」
 こちらも忘れていなかった。
「楽しみましょう」
「それでは」
「それとね」
 カーミラは雪路におうも言った。
「ここでは本格的に飲むわよ」
「お昼だからですか」
「そうよ、さっきは一本だったけれど」
 十時のそれはというのだ。
「ここはね」
「一本で抑えずにですね」
「二本でも三本でもね」
「飲んでいいですか」
「ええ、とはいってもさっきも一本でなくてもよかったわ」
 その実はというのだ。
「セーブしたけれどね」
「それはお昼の為ですね」
「今のね、ではね」
「これからですね」
「飲みましょう、いいわね」
「わかりました」
 雪路も頷いて答えた、そしてだった。
 二人はパスタとワインを注文した、ここでカーミラはウェイトレスに対してこちらも注文した。
「チーズのセットもね」
「そちらもですね」
「お願いするわ」
 こう言ってこちらも注文することを忘れなかった。


第百四十八話   完


                 2019・4・4 
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