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ゼロの使い魔×ポケットモンスター ネタ

作者:蜜柑ブタ
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『ルイズが召喚したのが、オニスズメだったら?』

 
前書き
今回は、オニスズメ(→オニドリル)。



筆者が個人的に大好きな鳥ポケモンです。 

 
 寮の部屋のベットで寝ているルイズの上に、その鳥がピョンピョンと飛び乗った。

 大きさは、30センチぐらい。重さ、約2キロの鳥。

 くちばしは短めで、羽も大きくはなく、目つきは悪い。その身には、使い魔のルーンが刻まれていた。

 チュンチュン!っとルイズの上で跳びはね、ルイズを起こす。

 重い~っとルイズが寝ぼけた声で言い、布団を払って鳥ごと落とした。

 大きくない羽でバタバタと羽ばたきながら床に降りた鳥は、再びベットの上に飛び乗って今度は直接ルイズの上に乗って、短いくちばしで起きないルイズの頭を軽くつついた。

 痛い!っとルイズが、叫びマクラの端に置いていたムチを掴んで鳥に向かって振るったが、鳥は飛び退いて避けた。

 このバカ鳥!っと怒ったルイズが床に飛び降りた鳥を睨む。しかし、鳥は、チュンチュン!と鳴いて、お前が起きないからだと言わんばかりだ。

 ルイズがこの珍しい鳥を召喚したのは、3日前のことだ。

 春の使い魔召喚の儀式で、何度目かの爆発の跡に現れたのがこの鳥であった。

 30センチもある大きさながら、鋭い目つきが表わすように凶暴らしく、コントラクトサーヴァントの儀式までに散々つつかれたものだ。網で捕まえ、顔をつつかれまくった際に唇にくちばしが当たって儀式が成功したというなんとも情けない流れであった。

 大型の鳥や、幻獣を召喚した者は、その背中に乗るなどして遊んでいる姿が見られ、ルイズは、自分の小さな鳥(※30センチ)を見比べてため息を吐くのであった。

 ゼロのルイズが召喚した、鶏サイズの変な鳥。というのが、ルイズが召喚した鳥の通り名になっていた。

 そんなある日、オニスズメ!っというビックリしている声が聞こえた。

 シエスタというメイドに聞くと、この鳥の名は、オニスズメ。タルブ村の近隣の森などで見かけられる珍しい鳥だとか。

 成長すると、オニドリルという大形の鳥になるそうだが、とても凶暴で危険なのだそうだ。

 それを聞いたルイズは、せめて成長すれば…っと思い、オニスズメとオニドリルについて調べることにした。だがタルブ近隣にしか住んでないため、図鑑にすら載っていない。頼りのシエスタも、詳しい話は知らないそうだ。

 そんなある日、オニスズメが香水を拾ってきた。その香水は、モンモランシーが特別に調合する香水だったので、彼女が落としたのかと思っていたら、そこへギーシュが怒った顔で走ってきて、ルイズにたいして泥棒!っと難癖付けてきた。

 ルイズは、自分の使い魔が拾ってきただけだと弁解しても聞かず、あっという間に決闘沙汰に。

 ギーシュが錬金したワルキューレに、オニスズメが果敢にも挑んだが、青銅で出来たワルキューレにくちばしが弾かれる。忽ちオニスズメは捕まり、いたぶられた。

 ルイズは、やめて!っと制止したが、完全にアウェイな状況、ギーシュは、ルイズに泥棒してすみませんでしたと土下座したら助けると言ってきた。ルイズは、泥棒の冤罪を受けた状態で謝るわけにはいかないとプライドが働き、応じなかった。

 ボロボロのオニスズメが、逆さに足を掴まれた状態で、チュン…っと鳴き、最後の力を振り絞って体を高速で回転させ、回転したくちばしでワルキューレの頭を突いた。その攻撃でワルキューレの頭がもげた。

 すると、オニスズメが光り輝き、ワルキューレの手から逃れ、1.2メートル以上はある大形の鳥…、否、オニドリルに進化した。

 大きな鳴き声を上げ、大きな翼を広げたオニドリルは、瞬く間に天空へと飛び、高速回転しながらギーシュに向かって落下してきた。

 ぼう然としていたギーシュを、モンモランシーが突き飛ばし、ギリギリでオニドリルの必殺技・ドリルくちばしが命中せず地面を大きく抉っただけで終わった。

 その後、ルイズのオニスズメが落ちてた香水を咥えてピョンピョンと移動していたという目撃証言が出て、ギーシュは、自分の早とちりだったことを理解して、ルイズに謝りまくった。

 そんなギーシュに額を、オニドリルが、ゴスッと長いくちばしで軽く(?)ついた。

 額を抑えて転がるギーシュを見おろし、オニドリルは、フンッ!と鼻を鳴らしたのだった。

 その後もオニドリル(オニスズメ)の怒りが治まらないのか、ギーシュを見つけるたびに頭をつつくのであった。もちろん軽くである。それでも十分痛い。

 ルイズもルイズで、冤罪をかけられた恨みから止めなかった。
 
 

 
後書き
オニスズメは、珍しい物を拾ったので、ゲーム中みたいに主人に渡そうとしただけです。

個人的にオニスズメ(オニドリル)は、お気にいりのポケモンなんですよね。最初からひこう系の技であるつつくが使えるのが強みで、攻撃力も高いですからね。

有名な公爵家の娘なのに周りからゼロと蔑まれている状況で、冤罪なんてかけられたら誤解を解くのは難しいと思ったのでこの展開にしてみました。
ギーシュは、単にモンモランシーからの贈り物を無くして焦って早とちりを起こしただけです。今回は二股はしてない。 
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