| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五十一話 お餅つきその二十六

「かなりしつこいところがあるわね」
「だからそこはね」
「ちゃんとしてあげてね、お姉ちゃんが」
「何で私なのよ、けれどね」
 言ってすぐに思いなおして自分の言葉を訂正しました。
「同じ高校、大教会の先輩だから」
「そう、色々と教えてあげてね」
「お姉ちゃん次第なんだからね」
 何か随分と言われました、ですが大教会でのお餅つきは順調に進みました。それでお昼の二時位にはです。
 無事に終わって解散となりました、そうして大教会で参拝をさせてもらってから私達は神戸に帰ることになりましたが。
 車に乗る時に阿波野君に言われました。
「じゃあお正月に」
「ええ、また会いましょう」
 私は阿波野君に応えてこう言いました。
「おせちひのきしんの時にね」
「五日からですよね」
「そうよ、一月のね」
 お正月が終わってすぐです。
「その日からあるから」
「男子はお餅焼くんですよね」
「そう、炭火でね」
 炭焼き場があってそこでお餅を焼きます。
「それで私達女子は信者さんの応対よ」
「お雑煮運んだりするんですよね」
「そう、それでお昼もね」
 この時もです。
「皆お雑煮を食べるからね」
「お雑煮いいですよね」
「ええ、私達も食べるからね」
「確か何杯食べてもいいんですよね」
「そうよ、ただ食べ過ぎは駄目だからね」
 このことはちゃんと言っておきました。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧