ドリトル先生と姫路城のお姫様
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第一幕その十一
「まさにね」
「そう、あれは戦国時代の末期から出てきてね」
「お城の中心になったんだね」
「織田信長さんも築いたしね」
「あの人もなんだ」
「今はないけれど」
それでもというのです。
「安土という場所に凄い立派なものを築いたよ」
「へえ、そうだったんだ」
「安土城を築いてね」
「そのお城の名前は聞いたかな」
王子もです。
「何処かで」
「有名なお城だしね」
「それでだね」
「僕も知っているし」
「行ったこともだね」
「あるよ、天守閣にも登ったよ」
「最上階まで登ったかな」
先生は王子に微笑んで尋ねました。
「そうしたかな」
「そうしたよ」
実際にという返事でした。
「いい景色だったよ」
「それは何よりだね」
「日本のお城は砦じゃって思うけれど」
「それでもだね」
「凄く奇麗で恰好いいことはね」
このことはというのです。
「僕もその通りだと思うよ」
「そうなんだね」
「うん、それとね」
「それと?」
「今日のお昼は何を食べるのかな」
王子は話題を変えてきました、今度の話題はというとそうしたものでした。
「それで」
「ううん、まだ考えていなかったよ」
言われて逆に戸惑う先生でした。
「そういえば」
「それじゃあね」
王子は先生の返事を聞いて微笑んで言いました。
「ラーメンとかどう?」
「この学園の食堂のだね」
「うん、それはどうかな」
「いいね、じゃあね」
「今日のお昼はラーメンだね」
それを食べてというのです。
「そうするね」
「それと炒飯、焼き餃子かな」
こちらもと言う先生でした。
「中華主体でいこうかな」
「いいね、日本の中華料理だね」
「中国のお料理とは違うけれどね」
日本のお料理にアレンジされているというのです。
「美味しいよね」
「うん、本当にね」
まさにというのです。
「だからね、王子の言葉を受けて」
「それでだね」
「それにすることを決めたよ」
「僕の言葉が決め手になったんだ」
「そうだよ、じゃあ今日のお昼は」
「ラーメンだね」
「日本の中華料理を楽しむよ」
このことを決めてでした、そのうえで。
このお昼はラーメン等日本の中華料理を楽しむ先生でした、その味も非常に素晴らしいものでした。
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