美化し過ぎ
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第三章
そしてこのことを話すとだ、まずは主の座にいる信長が言った。
「そのことは知っておるわ」
「やはりそうですか」
「しかしじゃ」
信長はさらに言った。
「そうしたことでじゃ」
「特にですか」
「悪く思ってはおらんわ」
信長は秀吉に笑って述べた。
「わしも美しい娘になっておったりするがな」
「若い男前どころか」
「それどころか権六がじゃ」
織田家の中で最も男臭い柴田勝家を見てだ、信長は秀吉に話した。
「男前だったり可愛い娘だったりじゃ」
「わしが娘というのは」
その勝家がどうかという顔で述べた。
「こんなこと想像もせんかったわ」
「わしもじゃ」
丹羽長秀もどうかという顔で言った。
「美しい娘になるとはのう」
「後世の者達は恐ろしいわ」
「全く以てな」
「それがしが可愛い娘とは」
徳川家康も言ってきた。
「後世の者達の想像力には驚き呆れるばかり」
「流石にわしが娘になるとか考えもせんかった」
武田信玄も言うことだった。
「わしは織田殿や徳川殿に負けぬ位書に出ておったが」
「さて。私が娘という話は昔からあったにしても」
上杉謙信は自分のそうした話があることは知っていた。
「しかしそれが全ての御仁になるとは」
「アニメになるとじゃ」
信長はこちらの話もした。
「これがじゃ」
「髪の毛や目の色までですな」
「人ではない別の存在になっておる場合もあるぞ」
こう秀吉に話した。
「美しく描き過ぎどころかな」
「人ですらない」
「これもわからぬわ」
全く以てというのだ。
「実にな」
「アニメは調べていませんでしたが」
「調べてみよ、驚くわ」
「わしが同じことは右目だけ」
伊達政宗も呼ばれていてここで言った。
「おなごになってもそこは変わらぬしどれだけ男前になっても」
「右目だけはですな」
「変わらぬが何故わしが英吉利の言葉を使う」
とあるゲームの話をするのだった。
「面妖どころではないぞ」
「そうなのですな」
「全く、どうなっておる」
「後世のことは」
「訳がわからぬにも程があるわ」
「ううむ、それがし利休に紹介されて驚いたが」
まずは漫画、続いてゲームでの己の姿にだ。
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