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劇場版 真・恋姫†無双 曹魏の魔法使い 魔法大乱

作者:西森
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魔法使いの中には…

華琳とマリアは蜘蛛の巣が張られた部屋で禁獣アラクネと戦うことになるが

魔法使いのみを憎むアラクネは自ら一刀のいる場所へ華琳を通し、残されたマリアがアラクネと戦うことになった。

だがマリアは簡単に捕らえられいたぶられてしまい、魔法使いに裏切られた過去から魔法使いは嘘つきだと憎むアラクネがこの場から去ることを条件にマリアを殺さないことを約束するも

マリアは鉄より固い糸を腕力で引きちぎったのだった。

アラクネ「あなた本当に人間なの?実はドッペルゲンガーなんじゃないの? 」

マリア「うるさい!! 」

※マリアはドッペルゲンガーではありません

・ドッペルゲンガー

他人の姿に体を似せるモンスター

マリア「人を化け物扱いしないでくれる! 」

スッ!

マリアは杖を構えると

マリア「炎よ、矢となって降り注げ!!ファイヤーアロー!! 」

シュシュシュッ!!

大量に作り出した炎の矢をアラクネ目掛けて繰り出すが

アラクネ「そんな単純な攻撃が私に通用すると思ってるのかしら? 」

シュッ!

アラクネは再び糸を使った移動によりマリアの攻撃を避けた。

マリア「(くっ!?やはり先に蜘蛛の巣を何とかしないとダメなようね。箒であいつを追うとさっきのように蜘蛛の巣にかかってしまう) 」

さっきマリアが繰り出した無理矢理蜘蛛の糸を引きちぎった力技だが

やはりマリア自身にも相当負荷がかかるものであり何度も使えるわけではない

マリア「(そして蜘蛛の糸を何とかするには詳しく調べないと) 」

普段マリアは力ずくなイメージがあるが実は調べて調べまくるタイプである。

すると

マリア「水よ、泡となって操られよ!バブル・ルーラー!! 」

ポコポォッ!

マリアは魔法でたくさんのシャボン玉を作り出すと

マリア「浮きなさい! 」

ふわわぁ〜っ!

シャボン玉が浮いて蜘蛛の巣にかかり

マリア「降りなさい! 」

マリアがシャボン玉に降りるよう命じると

ぴくっ…

いくつかのシャボン玉は蜘蛛の巣にくっついて離れないが

サァ〜っ

少数のシャボン玉は降りてきた。

マリア「(成程。人型をしてもやはり相手は蜘蛛のようね) 」

何かの策を思い付いたマリア

アラクネ「あら、何か対策を思い付いたようだけど私には勝てない。嘘じゃないわよ 」

アラクネはそう言うが

マリア「それはどうかしらね! 」

パチンッ!

ボンッ!!

マリアは箒を出すと

ビュンッ!!

そのままアラクネ目掛けて空へ飛んでいった。

アラクネ「あなた馬鹿なの?それともまたくっついても馬鹿力とやらで逃げる気? 」

マリア「悪いけど私は同じ過ちは… 」

バッ!

マリア「犯さない性格なのよ! 」

マリアは箒から飛び降り

すたっ!

蜘蛛の巣に着地したのだが

マリア「これであなたと同じ位置につけたわね 」

バァンッ!!

マリアは蜘蛛の巣にくっついていなかった。

アラクネ「あなたまさか!? 」

マリア「その通りよ、蜘蛛の巣にはくっつかない糸が存在する。私が糸にくっつかないのはそのためよ 」

蜘蛛が蜘蛛の巣を歩いてもくっつかないのはくっつかない糸である縦糸を歩いているからである。

※他にも説があります

アラクネ「成程。馬鹿と呼んだのは訂正するわ。なかなか頭が良さそうね。だけど同じ位置についただけで私を倒せると思ってるの? 」

マリア「確かにそうね。あなたは強敵よ。でもあなたは自分の素性を話しすぎたのよ 」

バサァッ!!

マリアは懐から出した粉をばら蒔くと

マリア「水よ、放て!アクア・ショット! 」

バシュンッ!!

マリアの杖から水が放たれ、さっきマリアがばら蒔いた粉が水と混ざりアラクネ目掛けて向かっていった。

アラクネ「こんな殺傷力もない魔法なんて避ける必要もないわね 」

ベチャァッ!!

確かにアクア・ショットはただ水を繰り出す魔法なためアラクネはわざと避けずに食らった。

アラクネ「さっきの粉の影響か妙な味がするわね。まぁ毒でもないから別に構わないけど、それより先にあなたを殺してあげるわ 」

シュルルッ!!

アラクネは尻から金の糸を出すと

ジャキンッ!!

金の糸が変化し、槍となった。

アラクネ「魔法使いのあなたならわかるだろうけど金はあるゆるものを凌駕する。この槍にはどんな盾も魔法防御も無効になるのさ! 」

そして

アラクネ「こいつを食らって死にな!! 」

ブォンッ…

アラクネは金の槍をマリア目掛けて投げようとするが

その時

ふらっ!

アラクネ「うっ!? 」

ブォンッ!!

ザクゥッ!!

突然アラクネの体がよろけ、アラクネは狙いを外してしまった。

アラクネ「何なのこれ?この私がよろけるだなんて…まさか!? 」

マリア「そのまさかよ。さっきあなたに繰り出した水魔法、それには私が持っているコーヒーの粉末をぶっかけたのよ! 」

コーヒーを飲むと落ち着くという理由で常時コーヒー粉末を持っていたマリア

そして蜘蛛はコーヒーに含まれているカフェインを飲むと酔っぱらうのだ。

アラクネ「お…おのれっ!!うっ!? 」

ふらっ!

アラクネは再びよろけてしまい

つるっ!

アラクネ「あっ!? 」

足を滑らせて糸から落下してしまった。

アラクネ「(くっ!?酔っていて糸も出せない!?) 」

このままアラクネが落下しようとしたその時

ガシィッ!!

アラクネ「(えっ!?) 」

マリア「か…間一髪だったわね!? 」

マリアがアラクネの手をつかんだ。

アラクネ「あ…あなた馬鹿なの?敵である私を助けるだなんて!? 」

マリア「確かにあなたは敵よ。だけど私は目の前で落ちそうになっているのを見捨てる性格じゃないのよ!? 」

アラクネ「あ…あなた… 」

マリア「待ってなさい。今すぐ引き上げるから… 」

敵である自分を助けようとするマリアを見てアラクネの心に全ての魔法使いが悪人な訳ではないと感じたその時

ドクンッ…!!

アラクネ「うぐっ!? 」

突如アラクネが胸を押さえて苦しみだした。

マリア「ちょっと!?一体どうしたのよ!? 」

アラクネの変化に驚くマリア

だがその時

ずるっ!!

マリア「えっ!?あぁーっ!? 」

バッ!

マリアはアラクネの体を支えることができず

ドッシィーーンッ!!

二人は床に激突してしまったのだった。

一方その頃

華琳「はぁはぁ!? 」

アラクネによって先に通された華琳は

華琳「明かりがある!きっと出口ね! 」

一刀がいると思われる場所を見つけたのだった。
 
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