| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魂をなくした少女

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四章

「そうしたものよね」
「おらっち難しい話は苦手やけどな」
「あら、頭の回転早くて成績もいいじゃない」
「いや、無理してるさかいな」
「そうかしら」
「基本考えへんで水着の女の子見てるのが好きやねん」
 ここでも自分の好みを言うのだった。
「やっぱりな」
「そうなのね」
「そうした娘を見るのが好きで」
 それでというのだ。
「あまり頭使うことはな」
「したくないのね」
「そや、けれど今回はちょっと頭使ってみた」
「ちょっとなの」
「抜け殻になってる、しかみ遊園地の鏡の迷宮に入ってそうなった」
「それなら」
「もう答えは一つや」
 それこそというのだ。
「鏡の迷宮におる何者かがな」
「娘さんの魂を奪って」
「それでや」
 尚且つというのだ。
「他の人の魂もな」
「そうしたのね」
「ほな今からな」
「遊園地に行って」
「そこの鏡の迷宮に入ってな」
「魂を奪った何者かを倒すのね」
「そうして娘さん達の魂を奪い返すんや」
 こう言ってだった、ガーランドは一旦銀行家に別れを告げてだった。フォークナーと共にタルサの遊園地に行った、そこは大きな様々なタイプのプールもある実にガーランド向けの場所だった。
 だがガーランドは今はプールには目もくれず鏡の迷宮に向かう。そうして共にいるフォークナーに言うのだった。
「人の魂奪うなんてな」
「許せないっていうのね」
「そや」
 今ガーランドは遊園地の看板になっていry地図を見ていた、それは絵の地図であり鏡の迷路もイラストで描かれている。
 その位置を確認しつつだ、フォークナーに答えた。
「それで今からな」
「行くのね」
「そうするわ、場所は完全に頭に入ったしな」
「後はね」
「仕事をするだけや」
 ガーランドはフォークナーに言ってだった、彼と共に鏡の迷宮がある場所に向かった。そこは確かに閉鎖されていて。
 中に入られなかった、だがここでだった。
 ガーランドは遊園地の者を呼んで事情を話してフォークナーと共に迷宮の中に入った、その時にだった。 
 人間の姿から狼人の姿になった、そうして言うのだった。
「本気の本気や」
「狼人になったわね」
「力はそのままやけどな」
「嗅覚や聴覚はね」
「全く違う」
「狼のものになるからね」
「ワーウルフは訓練次第で何時でも変身出来る様になる」 
 満月の時に月の光を浴びずにともというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧