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オズのファイター大尉

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第十二幕その十一

「前から不思議でしたけれど」
「それは造り方で変わるのよ」
「ワインのですか」
「そう、葡萄の種類とね」
「そうなんですね」
「だから赤ワインと白ワインがあるのよ」
 エムおばさんは神宝ににこりと笑ってお話しました。
「そうなるのよ」
「葡萄といっても色々だね」
 ヘンリーおじさんもお話します。
「マスカットみたいに緑色のものもあるね」
「はい、濃い紫のもの以外にも」
「そうしたことを見てもわかるね」
「ワインも葡萄の種類と造り方で変わるんですね」
「そうなんだよ」
 まさにというのです。
「それぞれでね」
「そうなんですね」
「そう、だからだよ」
「赤ワインも白ワインモあるんですね」
「オズの国ではそれぞれのお国の色のワインもあるしね」
「カドリングは赤でね」
 ここで言ったのは大尉でした。
「マンチキンは青、ギリキンは紫でね」
「ウィンキーは黄色ですね」
「実際にウィンキーの人達は黄色いワインが好きな人が多いよ」
「そうなんですね」
「だからね」
 それでというのです、
「オズの国ではそうしたワインもあることもね」
「覚えていくといいですね」
「そうなんだ」
「ううん、いい勉強になりました」
 神宝も他の四人もしみじみとした口調で言いました。
「今日は」
「そうだね、それで君達どんどん食べて飲んでいるね」
「物凄い食事が進んで」
 見れば皆どんどん飲んで食べています、神宝だけでなく食べられる人達は全員です。
「普段以上にそうなっています」
「それは美味しい組み合わせだからだよ」
 トトが神宝に答えました。
「ワインとチーズやソーセージがね」
「だからだね」
「そう、美味しいお酒はね」
「アルコールが入っていなくても」
「美味しい食べものを引き立ててくれて」
「食べさせてくれるんだね」
「そして美味しい食べものがね」
「美味しいお酒を引き立ててくれて」
「飲ませてくれるんだ」
 そうなるというのです。
「お互いにね」
「だからこうして食べてだね」
「飲んでるんだよ、しかもね」
「しかも?」
「このワインには世界樹の葉とお花が入っているから」
 それでというのです。
「余計に美味しくてね」
「それでなんだね」
「僕達はね」
「こうしてだね」
「沢山飲んで食べてるんだ」
「普段以上にだね」
「そうなんだ、じゃあね」
 あらためて神宝に言うトトでした。
「わかったらね」
「今日はだね」
「もうとことんだよ」
「飲んで食べればいいね」
「むしろそうしないと駄目だよ」
 今日はというのです。 
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