ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七千七百七十五話 お殿様が住んでいても
第七千七百七十五話 お殿様が住んでいても
キューバは日本にあらためて尋ねました。
「ここ貴族っていうかな」
「はい、武士のです」
日本は貴族と言われてキューバにすぐに答えました。
「上におられる大名と言われる方が住まれていました」
「そやろ、そやったらな」
「ですが宮殿かといいますと」
「ちゃうんか」
「はい、そもそもあの天主閣の中身は」
日本はキューバにさらにお話します。
「武器を置く場所等があって」
「そうなんか」
「最上階には神社があります」
「そうなんか」
「その神社にも伝説がありますが」
それでもとお話する日本でした。
「とにかくあの天主閣は宮殿ではないです」
「そうなんか」
「そのことはご了承下さい」
「わかったわ」
キューバも納得しました。
天守閣は確かに奇麗で芸術的ですが宮殿ではありません、お殿様もそこに住んでいた訳ではなかったのです。
第七千七百七十五話 完
2019・5・21
ページ上へ戻る