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真・戦国天下御免~三勇恋姫戦記~

作者:西森
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絶対に忘れてはならぬ名前

最強決定戦本戦開始からいくらかの時間が経過し、最初は百人で行われていた大会も予選、本戦での激闘の末にとうとう残り三十人となった。

その内訳として十組あったチームのうち三組三十人が全員脱落して消滅し

その消滅した中には…

『グレートシャドーズ全員脱落により消去されます』

仮面シャドーの仲間であるグレートシャドーズがいた。

『ニシシッ!それじゃあお前達に聞くけどさっきまでいた奴のことを覚えているかな? 』

一刀達を奇襲してきたエレメントナイツの一人・光を司るゴールドナイトがさっきまでいたが脱落したことで消滅してしまった氷堂葵について聞くと

一刀「あれっ?誰だっけそれ? 」

八雲「誰かいたのは覚えてるんだけど 」

剣丞「誰なのか覚えてない 」

皆が葵を忘れており

更に

桃香「えっ!?何でさっき私を助けてくれた人のことが覚えてないの!? 」

仮面シャドーの次に葵を知る桃香の記憶からも葵の存在が消えてしまっていた。

『ニシシッ!誰かを思い出せないのを見るのは楽しいねぇ♪ほら、そこのお前だって忘れてるんだろ 』

ゴールドナイトが仮面シャドーに聞いてみた。

誰もが仮面シャドーも葵を忘れていると思うなか

仮面シャドーの口から

仮面シャドー「…氷堂葵 」

『えっ!? 』

葵の名が出てきた!!

しかも

仮面シャドー「…雷魔ジュン、土門玲、火神楽源治、風切吹音、水希茜、木瑠零奈、霊王遥、炎地理央、嵐雅神楽!以上、グレートシャドーズの面々である!! 」

バァンッ!!

何と!?仮面シャドーは葵だけでなく共に記憶から消滅したはずのグレートシャドーズの面々の名前まで覚えていたのだ!

『(バカな!?あの御方が作ったシステムは完璧なはず!?)お…お前、何故記憶が…!? 』

驚きながらもゴールドナイトが聞くと

仮面シャドー「馬鹿者!!皆は俺の妻や仲間達、その皆の名や存在を俺が忘れるわけなかろう!! 」

これにはゴールドナイトも予想外であった。

仮面シャドー「劉備殿、お主を助けてくれたのは氷堂葵だ。思い出せ! 」

仮面シャドーが桃香に向かって言うと

桃香「!。そうだった!葵ちゃんだよ!! 」

桃香も記憶を思い出した。

『(まずい!?あの御方のシステムは誰か一人でもその名前を言えば記憶まで思い出すという欠点がある!?。まさか記憶に残る奴がいただなんて思わなかったから予想外だったぜ!?) 』

この後、桃香以外の皆も葵やグレートシャドーズの面々の記憶を思い出した。

一刀「そうだった!?本戦開始直後に俺を追いかけたのは土門玲だったんだよな。何故そんな記憶を忘れちまうんだろう!? 」

追いかけられたのは一刀が玲を男呼ばわりしたからである

それは置いといて

仮面シャドー「ゴールドナイトよ、先程貴様は言ったな!葵や玲達が脱落した際、『俺の仲間がちょうど残りの奴らを脱落させたようだな』と 」

『あぁ、それがどうし… 』

その瞬間

仮面シャドー「そうか、ならば貴様らエレメントナイツは俺にとって討伐対象と見なす! 」

ゴゴゴオォーーッ!!

仮面シャドーから物凄い殺気が流れ出していた。

何せエレメントナイツのゴールドナイトに葵を

グリーンナイトに吹音を

そして仮面シャドーは知らないがレッドナイトに玲と茜を倒されたのだからこれで怒らない方がおかしかった。

久遠「な…何という殺気だ!? 」

吉音「怖いよ…!? 」

殺気が仮面シャドーから漏れるなか

仮面シャドー「ゴールドナイトよ、まずは貴様から倒してくれる!!首を洗って待っているがよい!! 」

ドッゴォーーンッ!!

あまりの殺気でゴールドナイトが放っていたガラスが割れてしまった。

『首を洗って待っていろか、楽しみに待ってるよ… 』

フッ!

と、ここで会話が消えてしまった。

仮面シャドー「(奴がガラスを使って攻撃や通信をしていたということは奴は気を流している。そして気を辿れば大抵の居場所はわかる!) 」

スッ…

ゴールドナイトの居場所を察知した仮面シャドーは早速その場所に向かおうとするが

一刀「おい待てよ!! 」

ガシッ!!

一刀に止められてしまった。

一刀「お前わかってるのか!これはチームでの団体戦、勝手な行動をするんじゃ… 」

最強決定戦開始直後くらいは仮面シャドーのことを信用せず、その後も結果的に仮面シャドーの邪魔をしていた一刀は仮面シャドーにそう言うが

仮面シャドー「離せぇ!! 」

ブォンッ!!

一刀「へっ? 」

仮面シャドー「シャドー流体術・天地逆転投げ!! 」

ドサァッ!!

一刀「ぐぎゃっ!? 」

仮面シャドーは一刀を上下逆さまにして投げた。

仮面シャドー「御免! 」

シュバッ!!

そして仮面シャドーは皆の前から去ったのだった。

一刀「いてて、あの野郎め!そんなに離れたけりゃ勝手にしろってんだ!俺らは一緒に行動を… 」

と、一刀は八雲達の方を見るが

パッ!

桃香「あはは… 」

一刀「えっ!? 」

一刀の目の前には桃香しかいなかった。

桃香「みんなだったら人数が少なくなってきたからチームで行動するより散った方がいいって言ってバラバラに分かれていったよ 」

一刀「何だよ!?どいつもこいつも勝手なことしやがって!! 」

一刀にだけは言われたくない

一刀「俺らも勝手にしようぜ桃香 」

桃香「ま…待ってよ一刀くん!? 」

グレートシャドーズが全滅したことを切っ掛けにそれぞれ分かれてしまったチームウェレス

果たしてどうなってしまうのか!?
 
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