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変わり果てた湖

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第二章

「思ったより水餃子や蒸し餃子も多いけれど」
「それでもな」
「そっちが多くて」
「麺と餃子一緒とかな」
「その組み合わせも多くて」
「一緒に食うのも慣れてきたな」
「肴にして飲むのもね」
 郭は笑って言った、そうしてまた紹興酒を飲んだ。二人は石家荘でまずは飲んで食べて英気を養った。
 そのうえでギルドに行くとやはり湖の話が依頼に出ていた、二人は迷わずにその依頼を受けてだった。
 湖に行ってみた、すると湖全体が。
 強酸と化していてブクブクとおかしな泡があちこちから出ていてだった。
 生物の気配はなく周りの植物も枯れ果てている、湖の色も青ではなくヘドロの様な黒いものになっている。
 その湖を見てだ、魯は郭に嫌そうに言った。
「この中に入るのはな」
「流石にね」
「そのまま毒の沼地やな」
「それも猛毒のね」
 郭はこう言い加えた。
「幾ら死ななくてもね」
「こんなとこに入ったらな」
「不快度凄いよ」
「最悪な気持ちを堪能出来るな」
「うん、ここはまずはね」
「分身出すわ」
 魯は幻術師の中の術の一つを出した。
「それで分身達にな」
「中を調べてもらうんだね」
「それでおいら達はな」
 郭に対してさらに言った。
「この周りをな」
「うん、歩いてね」
「そしてな」
「湖の周りも調べて」
「ことに当たろうな」
 こう言ってだった、魯は分身達を出して彼等には湖の中を泳いで調べさせてだった。自身は郭と共に湖の周りを調べた。その結果。
 魯は嫌な色の湖を見つつそのうえで郭に話した。
「湖の近くに洞窟があるけどな」
「そこが怪しいね」
「ああ、それで湖の底にや」
 強酸の湖と化したそこのというのだ。
「ちゃんとや」
「強酸が出ている源があるね」
「多分洞窟の奥がや」
「その源だから」
「そこを蓋したらな」 
 それでというのだ。
「湖に強酸が入らん様になって」
「そしてね」
「湖は元に戻るわ」
「そうなるね」
「そや、ほな今からな」
「二人でね」
「洞窟の中に入ろうな」
「そうしようね」
 二人で話してだった。
 魯は郭と共に洞窟の中に入った、洞窟の常としてモンスターは多くいたが星の者達である二人の敵でなく。
 魯は術に自身の神具である禁鞭も使い混元傘、そして黒麒麟も出していた。その黒麒麟も戦い主に言ってきた。
「並の冒険者ならともかく」
「おいら達やったらな」
「敵ではないです」
「そやな」
「郭さんもいますし」
 仙人として強力な術を使う彼もいてというのだ。
「それで、です」
「楽に進めるな」
「はい、問題はです」
 それはとだ、黒麒麟は主にあらためて話した。
「それはです」
「湖のことやな」
「はい、私の予想ですが」
 黒麒麟は主にさらに話した。 
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