劇場版 真・恋姫†無双 曹魏の魔法使い 魔法大乱
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
誕生!二人の召喚獣融合
ヨナルデの屋敷に乗り込んだ華琳達一行
だが一行はそれぞれ二人一組に分かれてしまい
風羅と凪は岩だらけの場で六本腕を持つケイルと戦うことになるが戦いの中、ケイルの正体が人体化したモンスター・ヘカトンケイルということが明らかになった。
だが魔法使いを憎むケイルの圧倒的パワーに風羅と凪が苦戦し、風羅はグリフォンにあることを命じ
そのための時間稼ぎとして…
風羅・凪『ハァーッ!! 』
バッ!
風羅と凪はケイルに向かっていった。
ケイル「おでを相手に肉弾戦を挑むだなんて、おでは好きだが馬鹿な奴らだ!! 」
二人を迎え撃とうと構えるケイルであったが
ババッ!!
ケイル「なぬっ!? 」
風羅と凪はケイルの目の前で二手に分かれ
シュシュッ!!
ケイルの左右に並ぶと
風羅・凪『ハアァーッ!! 』
ドドドドォッ!!
ケイル「うぐおっ!? 」
そのままケイル目掛けて攻撃を繰り出しまくった。
風羅「ヘカトンケイル、確かに腕が多いのは厄介だけど頭は一つ! 」
凪「そして頭が一つでは二つの攻撃をさばくことはできません! 」
ケイル「ぐっ!? 」
風羅達の言うようにケイルは一人の攻撃を腕三本で防ぐことができずダメージを受けていた。
ケイル「なら腕を増やせば… 」
と、腕を増やそうとするケイルであったが
凪「そうはさせません! 」
バッ!
凪は高く跳ぶと
凪「ハアァーッ!! 」
ドゴォッ!!
ケイル「ぐふぅっ!? 」
ケイルの頭に膝蹴りを繰り出し、頭を体にめり込ませた。
腕を増やそうとすることに気をとられていたケイルは攻撃を防ぐことができなかったのだ。
ケイル「むごごっ!? 」
風羅「そして食らえ!! 」
スッ!
風羅は構えると
風羅「風よ、一撃を振り落とせ!!ウィンド・アックス!! 」
ブォンッ!!
風でできた斧をケイル目掛けて振り落とし
ザシュゥッ!!
風羅「やった… 」
攻撃は見事ケイルに命中したのだが
ケイル「効かねぇだぁーっ!! 」
風羅「えっ!? 」
ケイルは一本の腕を負傷しながらもほぼ無傷であり
ガシッ!!
首を元に戻したケイルは風羅を捕まえると
ケイル「うっだらぁーっ!! 」
ブォンッ!!ブォンッ!!
風羅「がはぁっ!? 」
そのまま地面に何度も叩きつけた。
凪「風羅さん!? 」
風羅を救出しようと直ぐ様ケイルに向かっていく凪であったが
ケイル「ぶっ飛べぇーっ!! 」
ブォンッ!!
ドカァッ!!
凪「ぐふぅっ!? 」
ケイルは風羅を凪目掛けて投げ
バッ!
二人の上空に現れると
ケイル「モール・オブ・デス!! 」
ドガガガガガガァッ!!
風羅・凪『がはぁっ!? 』
二人目掛けて拳の乱射を繰り出しまくった。
ケイル「まだ生きてるか、ならば止めを… 」
そしてケイルが二人の息の根を止めようとしたその時
グリフォン「主に手を出すな!! 」
ドカァッ!!
ケイル「うおっ!? 」
グリフォンがケイルの背後から体当たりを繰り出し、ぶっ飛ばした。
風羅「ぐ…グリフォン 」
グリフォン「待たせたな主よ、こいつは呼び出すのに時間がかかってな 」
ひょこっ!
そう言うグリフォンの背中から
?「風羅ちゃん♪ 」
風羅「ヒッポ! 」
上半身が鷲、下半身が馬の小型モンスターが姿を現した。
このモンスターの名はヒッポグリフ。通称ヒッポ
グリフォンの子供とも呼ばれている召喚獣であり、グリフォンから呼び出されない限り出てくることはない
まだ子供なため小型だが力は親のグリフォン級とされている。
すると
風羅「凪さん、ヒッポと召喚獣融合してください 」
凪「えっ!? 」
風羅がとんでもない言葉を口にした。
凪「召喚獣融合と言いましても私は隊長や風羅のような魔法使いではありませんが!? 」
風羅「大丈夫。一時的なものですから私が魔力を与えれば魔法使いでない凪さんでも召喚獣融合が可能です。それにあいつを倒すには私と凪さんの召喚獣融合による攻撃しか手はありませんので 」
風羅がそう言うと
凪「わかりました。自分でよければやります 」
凪は了承した。
風羅「では、いきます! 」
スッ!
風羅「我が契約せしヒッポグリフよ、この者と契約せよ! 」
風羅は凪に向かって詠唱すると
ヒッポグリフ「ヒッポグリフ、了承したよ 」
ヒッポグリフが了承した瞬間
パアァッ!!
凪の体が光り輝いた。
凪「こ…これは!? 」
風羅「魔力が流れている証拠です。それでは私に続いてください! 」
凪「はいっ! 」
そして
風羅・凪『召喚獣融合! 』
パアァーッ!!
二人の体が更に光り輝いた瞬間
ジャキンッ!!
風羅はグリフォンを模した装備を身に付け
ジャキンッ!!
凪は頭には鷲の兜、両腕には鷲の鉤爪、背中には鷲の翼、両足には馬の脚を模した装甲が装備されていた。
融合凪「これが召喚獣融合ですか…!? 」
今までの自分とは何か違う感じがする凪
融合風羅「あくまでヒッポとは仮契約、長時間は持ちませんからさっさといきますよ! 」
融合凪「はいっ! 」
一方
ケイル「うぐぐっ…!? 」
ようやくケイルが起き上がってきた。
ケイル「よくもおでを倒しやがったな、もうおでは負けねぇ!! 」
迎え撃とうと向かうケイルであったが
その時
バビュンッ!!
ケイル「んっ? 」
召喚獣融合した風羅と凪が物凄い早さでケイルに迫り
融合風羅・融合凪『ハアァーーッ!! 』
ドガガガガガガァッ!!
ケイル「がががっ!? 」
召喚獣融合により早さと攻撃力が増した二人の動きはケイルが正面から構えても防ぎきれなかった。
ケイル「こ…このっ!! 」
バッ!
二人を捕まえようとするケイルであったが
すかっ!!
即座に二人に避けられてしまい
融合凪「鷲馬(ヒッポグリフ)蹴撃!! 」
ドガァッ!!
ケイル「ぐふっ!? 」
凪の魔力を込めた気弾を食らってしまった。
そして
融合風羅「止めだ!! 」
スッ!
風羅は構えると
融合風羅「風間流体魔術・メテオ・ツイストナックル!! 」
ドガガガガガガァッ!!
ケイル「がはぁっ!? 」
魔力が尽きるまで強大な風でできた拳を繰り出しまくった。
体魔術…魔法と武術を合わせた風羅にしかできない魔術である。
やがて
シュパンッ!!
風羅「はぁはぁ…!? 」
凪「風羅さん!? 」
二人の召喚獣融合が解けてしまうなか
ケイルは…
ケイル「ま…魔法使いに負けてたまる… 」
バァンッ!!
風羅の凄まじい攻撃を食らい、ケイルは立ったまま気を失ったのだった。
風羅「敵として出会わなければよかったかもね 」
凪「そうですね 」
後書き
傷ついた状態ながらもエリスを追い返すヴリトラ
それから少しして
ヴリトラ「んっ? 」
さっきより傷の痛みが和らいでいくのを感じたヴリトラが見てみると
パアァッ!
そこには自分を治療しているエリスがいた。
ヴリトラ「テメェ!俺は魔法使いの宿敵の悪魔族だぞ!! 」
自分を治療するエリスに対して怒鳴るヴリトラであったが
エリス「黙っててください!あなたが悪魔族だろうと怪我している人をほっておけません!! 」
ヴリトラ「うっ!? 」
あまりのエリスの迫力に退いてしまうヴリトラであった。
しかしこの時、わずかであるが悪魔族であるヴリトラの心の一部に光が現れたのだった。
ページ上へ戻る