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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。

作者:エギナ
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第一部
  第28話 新年魔法大会 【ショットダウン 其の四】

「ハーイ、まだまだ琴葉ちゃんが実況するよー?」

ハーイ、まだまだ僕のターンも続くよー?

って訳で、まだまだ僕の戦いは続く訳で。
朱乃ちゃんと汐梨ちゃんが、言い争いをしながらコトハチャンに攻撃する後ろで、僕は誰にもバレない様に魔法の詠唱を始める。この魔法は範囲内に居る生物を、不可視の糸で拘束すると言う、黒崎家が編み出した魔法である。
これで、コトハチャンと他の人達の動きも止められたらいいなぁ、と淡い期待を抱きつつ、範囲指定を開始する。気付かれても良ければ一秒も掛からずに終わるのだが、今回の場合魔法を展開している気配すら悟られてはいけないので、かなり時間が掛かっている。

———だがこの競技は、終盤になるにつれて、一つの魔法すらまともに発動する事が出来ないほどの激戦になっていく。

「琴葉! お主、今年も腕を上げたのう。(わっち)としても、嬉しい限りじゃ」
「おお、緑蔭の姐さん! ありがたいけど、一応コトハチャンは私じゃないからねー」
「だとしても、元は琴葉じゃ。嬉しいさ」

げ、ババア。

「おーい、姐さん! 要が姐さんのことバ」
「童。死ぬ覚悟は出来ておるな?」
「え、あちょ、違いますって‼︎ 緑蔭副主任! ってか、敵は僕じゃ無いですよ⁉︎」
「お主は敵じゃ。滅べ」

やってしまったね。紫呉副主任は三つ目じゃないけど“さとり”だった。名前も里理(さとり)だしね。看守長並みのロリっ娘のクセに厄介者なんだよなあ。ロリ多いなぁ。

「オイ要。ボクを“ロリっ娘”と呼んだ罪、重いですよ……‼︎ ボクはロリっ娘じゃないです! ボクは立派な女性です‼︎」
「げ、バレちゃったし。いいじゃないですかー、ロリっ娘副主任サマ」
「今日と言う今日は許さないですよ‼︎‼︎ ボクは大人です!」

と言うわけで、何故か始まるB☆B☆Aとロリっ娘と僕の戦い! BBAとロリなんてもう崩壊じゃんふざけんな。あ、バーベキューしたい。

ってことで、展開させておいた魔法を発動させる。頑張って慎重にやったので、誰にも気付かれずに出来た様だ。コトハチャンを含めた、僕以外の全員の動きがピタリと止まり、まるで時が止まってしまったかの様に動かなくなる。この競技で何度か見せたことがあるので、流石に引っ掛かってくれないかなぁと思ったけど、覚えていないらしい。全く気付かれなかった。
で、次の魔法。攻撃をしないと流石にマズイからね。まだ僕は一点も取れてないと思うし———

「……甘いよ」

と思ったところで、急に糸が熱くなる。周りを見て、糸が真っ青な炎に因って焼かれている事に気付く。この炎から、あの霧と同じ魔力の波長を感じる。と言うことは、やっぱり———

「真冬くん強すぎだってぇ……」
「いや、僕より黒華主任の方が強いよ。要くん」

副主任の九人の中で最も強いのが彼、白雪真冬くん。もしかすると、あの喧嘩ばっかの主任看守四人に次いでの実力者かもしれないから、絶対に真冬くんには勝てないんだよなぁ。
という事はなく、だね?

「あっはっはー‼︎ 何度も何度も懲りずに僕の前に現れるねぇ真冬くん! 今日も僕が勝つからねー‼︎ 勝って琴葉に言う事を十個聞いてもらうんだからね‼︎ やる気も十倍だよ! あんなことやこんなことを命令するつもりで、今からにやけが……」
「あ”? なんか言ったか変態。地面にめり込ませてやるから残りの生涯全部土の中で過ごせ。呼吸するな、空気が汚れる。酸素の無駄遣い。二酸化炭素をこれ以上増やすな。世界の為に死にやがれ。つーかそんな約束もしてねえよ、変態。千回死んで千回生き返ればいい。生きているうちに人間の限界を超えさせてやるからよぉ?」
「相変わらず辛辣過ぎて最早笑いしか出てこないんですけど〜‼︎ 琴葉ってば、甘々〜‼︎‼︎」
「駄目だコイツ狂ってやがる。取り敢えずそのまま丸焼きにされちまえ。姐さんに切り刻まれろ。里ちゃんに黒歴史全公開されろ。汐梨ちゃんに溺死させられろ。橙条ちゃんに木っ端微塵にされろ。最後に私が転生出来ない様に殺してやる」
「はっはー! 緩い、緩……え、今なんて」
「生き返るのが不可能なまでに殺してやる」
「それはやばいって⁉︎」

「って訳でー‼︎ ……要を殺せ」
「「「「「ハッ」」」」」
「ちょ、今も⁉︎ 僕、死刑確定⁉︎ 今試合中だよね⁉︎ 『Go! Go! コトハチャン』の存在は⁉︎⁉︎ 試合は⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」
「要をぶっ殺したら、しっかりと再開するから♡」
「あ、可愛い……じゃなくて‼︎ え、まじで僕死んじゃうよ? 琴葉、ホントにそれでいいの⁉︎」
「うん、いいけど」
「即答‼︎‼︎‼︎」
「遺言はそれでいいか?」
「だめだめだめだめ‼︎ っていうか、死ぬ前提⁉︎」
「うん♡」
「可愛い、許す‼︎‼︎ って言いたいけどごめん無理‼︎ 超絶可愛いけど許せない‼︎ だから、殺される前に試合を終わらして、僕は逃げるから!」

「全員、黒崎要を殺せ♡」
「「「「「御意」」」」」
「全員揃ってマジヤヴァイ……」

って訳で、しっかりと戦います。
マジでふざける余裕無くなったんですけど……

この競技の看守枠はシリアス回ではなくギャグ回にしy【強制終r(以下略

……メタ表現、グロ表現、ギャグ無しの、完全シリアスで次回から戦っていくよ! 皆、応援y【強s(以下略

 
 

 
後書き
【MI☆O☆Uの次回予告だぜッ!!】
「全然話が進んでいない事にまず謝罪」
すいませんでしたぁぁぁぁぁああああああああ‼︎‼︎
「ギャグのレベルが低い事に謝罪」
すんませんしたぁぁぁぁぁぁああああああああ‼︎‼︎
「メタ発言の多さに謝罪」
すいやせんしたぁぁぁぁぁぁぁあああああああ‼︎‼︎
「次回。『第29話 新年魔法大会【ショットダウン 其の五】』」
お願いしやぁぁあぁぁぁぁああっっっっっっっすぅうううう‼︎‼︎
「全てに謝罪」
申し訳御座いませんでした。
「以上、謝罪だらけの次回予告でした」
最近次回予告が次回予告してない事について謝罪。
「すいませんでした」 
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