| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

Fate プリズマクロエ お兄ちゃん強奪計画

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

33悪魔の所業


 下ネタ落ちだが、軽くオチが付いた所で満足して服を着たクロエ。
 腹筋割れた、吹いたコーヒー返せ、と言うぐらいゲッラゲラ笑い、パパもお兄ちゃんも兄の親友たちも師匠連中まで黒タコさんに掘られ、中には黒タコを出産?して桜陣営の仲間を増やしたオッサンもいた。

「ああ~可愛い、この子が私が産んだ子供。私が綺糺ママでちゅよ~」
 すっかり母の顔になり、メンインブラックでイカの異星人の出産に立ち会ったウィルスミスのJのように、黒タコの子供を抱いて自分が出産?した淫獣を育てるのが愉悦になった綺糺。
「おお、我が孫よ。お前こそがゾルゲンの名を継ぐ者」
 大五郎に刺された柳生烈同みたいに、黒タコの幼児を孫として抱いているゾルゲン。
 人形の体でも大腸から魔力とか養分吸われて、ヤヲイ穴?から黒タコ出産?も可能である。
「可愛い、子供の頃の葵さんそっくりだ~、葵さんラビュ~~、クンカクンカスーハースーハー」
 葵や桜にクンカクンカしないよう、全然似ていないが黒タコの子供を抱いてクンカクンカしているカリヤおじさん。
「ああ、この子がワシとエルキドゥの子や、甘やかして大事に育てたるでぇ」
 卵巣と子宮が無いエルキドゥのために、卵子を借りて代理母として出産?したギルガメッシュ。
 エルキドゥさんは喜んでいない。
 今まで悪行を重ねて来た者は、脳改造されて平和な母親の脳になり、A10神経で繋がってしまった、自分の命よりも大事で愛しい息子や娘の黒タコを抱っこして泣いていた。

「この子が僕の…… シャーレイ、マイア、見てくれ」
 たとえ正義の味方でも、各種爆破から旅客機撃墜、ジル・ド・レイのマスター射殺、ソラウさんエルメロイ卿射殺教唆、アインツベルン本店爆破などなどの悪行を鑑みて、士郎の義父でも出産させられた。
 さすがのマイアもドン引き、魔女シャーレイもここまで強力な淫獣は幼児でも踊り食いできない。
 それでもママ落ちしたナタリアは、自分の息子?が産み落とした孫?を洗面器の産湯で洗い、バスタオルで包んで愛し気に抱きしめた。
 切嗣は愛娘が一人いなくなってから、記憶の片隅にあった名前、「クロエ」と命名される黒タコがいたかも知れない。

「ジュリアン様~~、素晴らしかったですわ~」
 異世界では初代当主に憑依されて、世界を救うためとは言え英霊の魂を無理に利用したり、カードも使用して悪行の限りを尽くし、ルールブレイカーで刺されて正体表してからも色々とヤったので、桜人形から通報されfate桜に公開処刑された。
 軽く抵抗しようとして、パッションリップの1トンもある物凄い鉤爪で処刑され、メルトリリスの膝についている凶悪な角か棘で膝蹴り食らって脂肪した。
 ベアトリスがガン見して録画している目の前で掘られて卵産みつけられて出産?までこなしたジュリアンきゅん。
 余りに色々とハツタイケンしてしまったので白目剥いて失神していた。
 アンジェリカは一生に数回出産できる奇跡を、こんなことに使いたくなかったので退出した。

 BBちゃん、BBペレからは、センパイで豚さんの快楽堕ちから出産を是非拝見したいと申し出があったが、士郎の処女?を開通してヤヲイ穴に托卵して出産までさせるのは自分の仕事だと思っていた桜達の意見具申により、触手緊縛のまま別の物品で桜手ずから入港されて、その後、黒タコの触手でも掘られた。
 それでも先輩なので、ToLOVEるとか幽菜さんぐらいの触手緊縛露出丸出し系、光の斜線とか風呂の湯気で隠れる程度のプレイで済み、ジュリアンとかほかのオッサンみたいに血管浮いてビキビキして、卵産み付けられてからの公開処刑と、ヤヲイ穴?からの出産?まではされなかった、らしい。

 この世界線では桜陣営と黒タコブラザースの圧倒的な武力で、他の英霊達も全て制圧して勝利した。
 聖杯(センパイ)も桜陣営の物となったので、傷あり士郎の所には異世界桜(プリズマイリヤ)が嫁入りする。
 どちらの世界の士郎も、BBちゃんとかBBペレのおもちゃになり、豚さんとして調教され、毎日酷使されるので、イリヤと美游の嫁入り先がなくなった。
 クロエに調教される前の士郎は巨乳派らしいので、fate桜のEカップとか、サイズが同じイリヤ桜、パッションリップのバスト160の奇乳の前に、乳ビンタスパンキング一発とかパフパフだけで陥落する。

 これがもし女性作家さんなら、「これだけの乳が乗るならこれだけの骨格が必要で、足の骨格もガタイもこのぐらい……」と逆算して、セキレイみたいに「どの団体のプロレスラーだよ?」と言われる物凄いガタイとゴッツイ脚になるのだが、そこは手塚治虫先生の法則により「おっぱいはどれだけ大きくても良い」定理によって、針金みたいな細い足の女の子にEカップが乗っていても、バスト160に1トンもある鉤爪持っていても魔術的なもので解決するのでオッケーだった。

 銭湯前

 外には退出していたアンジェリカとエリカ、そして転身済みの美游が立っていた。
「さて、そろそろお別れよ」
 色々と撮影した携帯はアンジェリカに託し、兄を脅迫して逆レイプできるネタとして使えるようにしてやった。
「世話になったな、クロエ。またどこかの時空で遭おう」
「またね」
 自分もどの時点で成仏して消滅するのか知っているアンジェリカも、守護者として消えるクロエや英霊達と似たような場所に行くと知って、短い挨拶を交わす。
「美游、準備は良い?」
「ええ……」
 自分の中の聖杯も満タンになったのを感じていたのか、美游もこれから起こることを予想して震えていた。
「あの、私たちの世界を救ってくれたんだから、この世界とか私達の世界を聖杯で変えるのは邪魔しないわ。でも、沢山の人を殺すのは止めて」
 クロエの願いを知っている美游は、大量殺人と大量破壊、世界の変革に恐怖し、禁忌である殺人殺戮大虐殺に協力するのを恐れた。
「大丈夫よ、そんなひどい事にはならないと思うわ」
 何を持ってそう言うのか、ルビー、サファイア、美游にも分からなかったが、アンジェリカにはクロエの考えが少し分かった。
「ルビー、あたしなら登録しないでもイリヤと遺伝子まで一緒でしょ? 転身させて」
「はい、クロエさん」
 先日、少女たちの願う純粋な祈り、お花畑のような願いを叶えるため、二つの聖杯と多元宇宙への道を開いて祈りと願いを送り届けたルビーとサファイア。
 それでも、今度のクロエの願い、「犯罪者を全員殺して」を達成すると、数十億人の死者が出る。
 冬の世界、滅亡するのが確定していた世界では、様々な略奪行為や、死の恐怖から好き放題暴れてから死ぬことにした奴らがいたので、平和なこの世界よりも、異世界ではもっと多くの死者が出る。
 この世界でも、犯罪者やマフィア以外にも、銀行員、先物取引、証券マン、政治家、役人、法律関係者、弁護士、建設作業員、社会を支える支配階級やインフラを維持する人員まで始末されると社会が崩壊する。
 オレンジだとかジャスミンだとか、各種革命が起こったイスラム圏のように、善良な宗教関係者では経済を支えられない。

「お願いよ、クロエ、酷い事しないで」
 もしクロエの願いが通ると、聖書にある神罰の数々を超える死者、世界を洗い流した大洪水を超える、審判の日に匹敵する犠牲者が出る。
 通常の死者を土葬や火葬にするインフラが全く機能しない程になり、大量の死体を海に捨てるか、山を掘り返して病死した家畜を重機で埋めるような処置が必要になる。
 それでも街は死臭に満ち溢れ、路上や家庭にまで死体が溢れ、街灯や街路樹全てに絞首されたままの死体が、腐り落ちるまでぶら下がったような地獄になり、水や食料も汚染されて供給すら止まる。
 スラム以下の悪臭で人間の脳内にある殺し合いのスイッチが入ってしまい、バッタがイナゴに変色して悪魔の羽を生やして飛び立つように、隣人、別の自治体、他国へ、隣国へと攻め込み人間同士が殺し合う。
 蟲毒の壺の中の虫のように、最後に残った最強の悪魔だけが勝ち残るのか、その悪魔すらクロエの願いにより殺され、本当に善良な聖人だけが生き残るような世界になるのかも知れない。
「さあ、聖杯が発動するわ」
「ええ……」
 美游も諦めてクロエに従った。そうすれば今後、エインズワース当主やジュリアンに攫われ、生贄にされた自分のような哀れな存在も無くなる。
 アンジェリカと父のように、無謀な実験によって命を失ったり、巻き添えになって町が一つ消えるような悪夢も無くなる。
 ただ、神罰にも近かった惑星の破滅を救うような英雄的行動、自分の命すら顧みない、運命に立ち向かって破滅を回避する行いまで消える。
 破滅や運命を受け入れ、神々の罰だと言うなら唯々諾々と死んでいく、穏やかな死を選ぶ者しか存在しなくなる世界。

「さあ、パパや英霊エミヤの願いを叶えましょう」
 衛宮家代々の願い、正義の味方。
 多数の善良な市民を救うために、守護者のように少数の悪人を殺し続けた切嗣、英霊エミヤ。
 妹を救うために、世界が滅びようとも一人の女の子を救おうとした傷あり士郎。
 fate士郎も切嗣も、汚染されていた聖杯では願いを叶えることはできなかったが、アンリマユすら葬ったクロエになら、犯罪者や悪の心を持つ汚染された人類全てを殺し尽くすこともできる。
「「大聖杯よ、我が願いを叶え給え」」
 グラウンドゼロから遠くまで破滅が広がるように、二人と聖杯が高い場所まで登って行く。
 異世界を救う時には綺麗な花が咲き乱れ、DAICON3的に赤やピンクのお花畑が広がったが、こちらの世界では黒いチューリップのような地獄の花が開いた。
「全ての犯罪者、悪人に死を。自分が誰なのかも分からない、人を苦しめるために生まれてきた者にも死を。これから人を苦しめようとする者全てに死をっ!」
『『願いは叶った』』
 聖杯からの答えがあり、クロエはどっかの最終回まどかさんみたいにアーチャーの弓から黒いオーラだとか煙を出して引き絞った。
 これでほむほむが倒せなかった、物理攻撃無効のワルプルギスの夜さんでも葬れる。
「すべての悪に正義の裁きをっ!」
 放たれた黒い矢は大量に分散し、この世界と異世界にばら撒かれた。

「ああ……」
 美游はこれから見える地獄を見ないように目をつむり、両手で顔を覆った。
 大量の死を撒き散らし、人の命を奪った身。
 もう人としての幸せなど望むべくもなく、異世界の兄やお兄ちゃんと結ばれて幸せになるなどあり得ない。
 多くの死を願った地獄の鬼の一人である自分にその権利は無く、両肩に伸し掛かる重みに耐えられず、きっと自殺する。
 クロエのように正義を強く願える信念など持ってはいない。
 地獄から伸びた多くの手が自分をいざなうのなら、その手に運命を委ねようと思った。
「ごめんなさい、お兄ちゃん」
 美游は自分と兄と自分たちの世界を救ってくれた恩人の願いを叶えるため、悪魔の所業を行った。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧