レーヴァティン
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第九十六話 都市国家達その十二
「あそこを降したらな」
「他の街にも影響が出るよな」
「それもあっという間にしたらどうなる」
「余計に大きいな」
「そやからや」
それだけにというのだ。
「ここはや」
「一気に、それも圧倒的にか」
「終わらせるんや、そうすればや」
「他の態度を決めかねていたり反抗的な街もな」
「どんどん降ってくるわ」
自分達の勢力にというのだ。
「そやからな」
「ボローニャとの戦いはか」
「ばしっと決めるんや」
そうすべきだというのだ。
「一勝が百の利益を得る」
「それが理想でな」
「理想を適えるんや」
是非にとだ、美奈代は久志に話した。
「ええな」
「それじゃあな」
ここでだ、久志は一緒に行く面子を見た。彼等はというと。
「正とな」
「宜しく頼む」
その正が挨拶をした。
「俺は弓兵を率いる」
「源三とな」
「私は軍師であり」
源三もまた自分のこの度での戦の役目を話した。
「工兵を率います」
「進太にな」
「拙者は騎兵隊です」
進太が率いるのはこちらだ。
「野戦では力を発揮するでござる」
「それで剛はな」
「僕は歩兵だよ」
進太も自分が率いる部隊のことを話した。
「宜しくね」
「ああ、それで夕子はな」
「聖職者として」
その立場だからとだ、夕子も自分から言った。
「回復部隊です」
「それで双葉はな」
「魔道部隊よ」
その双葉の返事だ。
「魔術師としてそうさせてもらうわ」
「そうだよな、そして俺はな」
久志は最後に自分自身のことを話した。
「砲兵を率いるな」
「それぞれ違いますね」
「ああ、正直工兵と砲兵はな」
二つの兵種についてだ、久志はこうも言った。
「誰がって思ったけれどな」
「後方の輜重隊は貴方ですが」
「ないと戦えないからな」
即ち最も重要だからだというのだ。
「俺が直接だけれどな、けれどな」
「砲兵と工兵はですね」
「ああ、どうしようかって思ったが」
「工兵は私が率い」
「砲兵は俺ってなったな、そしてな」
久志はさらに言った。
「それぞれの兵種を効果的に使って」
「その様にして」
「勝とうな」
「はい、是非」
「期待して待ってるで」
美奈代は仲間達と話した久志に微笑んで述べた。
「そしてや」
「勝ってだな」
「勝ってくるんや、ほんまにや」
まさにと言うのだった。
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