邪教の時計塔
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第六章
「よおさん出してきたわ」
「ほなやな」
「ここで戦って」
「全部終わらせような」
こう話してだった。
二人は聖堂での戦いに入った、ダーガーは槍を縦横に振るい教団の者達もアンデット達を倒し時折術も放つ。
ティンは術を中心に戦う、教団の者達は暗殺者の動きをしアンデットの数も多かった。だがそれでもだった。
星の者である二人の敵ではなかった、二人は敵を瞬く間に掃討し。
最後の一人となった総大司教がまたアンデットを出そうとしたところでだ、ダーガーがグラシーザーを繰り出し。
胸を貫いた、総大司教はそれでこと切れた。こうして戦闘は終わり。
テロは防がれた、カルト教団の者達は全て逮捕され死んだ者達は復活させられたうえで厳しく取り調べられて裁判にかけられて全員死刑か強制労働となった。
テロは防がれた、こうしてダーガーとティンの今回の仕事は終わった。それで二人でダーウィンを離れたが。
ダーガーの手にあるものが宿った、それは何かというと。
法衣だった、ダーガーはその法衣を身てティンに話した。
「心の中で私に言ってる」
「その法衣のことやな」
「これはアウグスティヌスのストラや」
「キリスト教の聖人の一人やな」
「そや、神の国を書いたな」
「あの人のストラ、法衣か」
そのことがわかってだ、ティンも言った。
「それはまたな」
「凄いのが手に入ったやろ」
「物凄い加護がありそうやな」
「防具、鎧と考えても凄い防御力がある」
「それは何よりやな」
「これで私は槍に防具も手に入れた」
神具としてのそれをというのだ。
「これはかなり強いで」
「そやな」
「術への防御も高いし、それに」
ダーガーはさらに話した。
「神託を乗り越えてな」
「自分自身もやな」
「強くなった」
このことも話すのだった。
「有り難いことにな」
「それは何よりやな」
「全てが一回りな」
「そうか、ほな新たな神具も手に入れて」
「強くなった私自身もな」
「世界を救う為に向かっていけるな」
「そうなった、ほな行こうな」
次の場所にとだ、ダーガーは生き生きとした目でティンに告げた。そうして彼と共に胸を張って歩いていった。
邪教の時計塔 完
2019・3・22
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