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真・戦国天下御免~三勇恋姫戦記~

作者:西森
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光魔に対する尊敬と怒り

光魔チームとの戦いを終え、行方知れずとなった吉音を探すため八雲、仮面シャドーが離れていき、一刀と剣丞は桃香達の待つ合流地点に向かうのだが

そこを禁薬により昆虫人間となった蠱蜘蛛の襲撃を食らい、様々な攻撃により一刀と剣丞が苦戦するなか

チームフランチェスカ所属の日高焔が現れ一刀達を救ったのだった。

日高焔(ひだか・ほむら)

元光魔学園所属の炎使い
一刀とも直接戦ったかなりの強者
数え役満姉妹の人和とは恋仲関係

一刀「焔!? 」

焔「情けねぇな一刀、テメェがこんな雑魚ごときに苦戦するなんてよ 」

焔が一刀にそう言うと

超蠱蜘蛛「おいらが雑魚だって?日高焔、あんたのことは知ってるよ。光魔先生の元を離れた愚か者だってね 」

焔「は?あいつ(光魔)はロクでもない奴だった。だから見限っただけだ 」

超蠱蜘蛛「それに以前は倒す標的だった北郷一刀を助けるだなんて甘くなったものだねぇ 」

蠱蜘蛛が焔にそう言うと

焔「何を言ってやがる!俺は北郷一刀を仲間だなんて思っちゃいねぇ!北郷一刀は俺が倒す!他の奴が邪魔しようなら撃退するだけだ! 」

焔はそんなことを言い出した。

つまり焔が一刀に協力的だったのは現れた敵が一刀を狙っていたため自分が倒す前に一刀を倒されまいと思っていたからであった。

一刀「(ここから逃げた方がいいかもな!?) 」

焔が蠱蜘蛛を倒せば次は自分が狙われてしまう

そう思ってしまう一刀

そうしている間に

焔「雑魚はとっとと退場しやがれ!! 」

ボオオォォーーッ!!

焔は蠱蜘蛛目掛けて火炎放射を繰り出した。

焔「テメェら虫は炎が苦手だろうが!! 」

炎が蠱蜘蛛に命中するかと思いきや

超蠱蜘蛛「スピィトゥルバグバブル! 」

ポポポォッ!!

焔「なっ!? 」

焔が繰り出した火炎放射は蠱蜘蛛の口から出した泡によって相殺されてしまった。

スピィトゥルバグ…アワフキムシ

超蠱蜘蛛「こんなちんけな炎でおいらがやられるわけないだろう。しかし、あんた弱いね 」

カチンッ!!

馬鹿にされたことに対して焔がキレてしまい

焔「上等だ!!死んでからあの世で後悔させてやるぜ!! 」

ジャキンッ!!

焔は究極騎士炎龍に究極進化すると

究極焔「消し飛びやがれ!!サンシャインバースト!! 」

ボオオォォーーッ!!

蠱蜘蛛目掛けて必殺技を繰り出した。

対する蠱蜘蛛は

超蠱蜘蛛「ピューパ… 」

避けようともせず何かを言いながら

ゴオォーーッ!!

まともに焔の必殺技を食らってしまった。

そして

プスプスッ…

攻撃が終わった時、蠱蜘蛛は黒焦げの姿となっていた。

一刀「すげぇ!? 」

究極焔「一刀、テメェはこんな雑魚に苦戦しやがって情けねぇ。さっさと場外に… 」

スッ…

と、焔が蠱蜘蛛を場外に落とすべく近づいたその時!

ピキッ…

パキンッ!!

究極焔「んっ? 」

黒焦げとなった蠱蜘蛛の背中にヒビが入ると

シュバッ!!

ヒビが入った背中から何かが飛び出した。

それは…

超蠱蜘蛛「完全変態(トランスフォーム)・ハニービーモード! 」

ブゥンッ!!

蜂の姿となった蠱蜘蛛であり

超蠱蜘蛛「パラサイトスティング!! 」

ブスゥッ!!

究極焔「がっ!? 」

焔の背後に回り込んだ蠱蜘蛛は針で背中からひと刺しした。

何故蠱蜘蛛が平気だったのかというと、炎を食らう瞬間、蠱蜘蛛は自身をサナギのような鎧で身を包んで攻撃を防いでいたからである。

黒焦げになったのは蛹(さなぎ)であった。

ズボォッ!!

究極焔「こ…このやろ… 」

何とか力ずくで針を引き抜いた焔であったが

その直後!

ドクンッ!!

究極焔「な…何だ!? 」

何か焔に異変が起きてしまった。

すると

超蠱蜘蛛「自分で自分を殴れ! 」

蠱蜘蛛がそう言った瞬間

ドグボォッ!!

究極焔「ごほぉっ!? 」

何と!?焔は自分で自分の顔を殴ってしまった。

一刀「何やってんだよ焔!? 」

究極焔「俺が知るか!体が勝手に動きやがるんだよ!! 」

それには理由があった。

超蠱蜘蛛「俺の針に刺されると刺した相手の体に小さな俺の分身を送り込むことができる。そして相手の体を操ることができるのさ 」

究極焔「何だと!! 」

現実にも寄生バチという幼虫に卵を植えつけ、蛹になっている間に卵から生まれた蜂の幼虫が中身を食べ、蛹の中から蜂が生まれることがあるのだ。

超蠱蜘蛛「お前はもうおいらに操られたも同然なんだよ 」

一刀の代わりに戦っていたはずが窮地に陥ってしまう焔であった。
 
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