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レーヴァティン

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第九十四話 モンスター退治からその二

「やっていけるだろ」
「勢力拡大も」
「そのことがわかったな、軍勢はな」
「旗揚げの時点ではね」
「普通の状況で守る位だ」
 それが限度だったというのだ。
「本当にな」
「全然足りないね」
「ああ、だからな」
 それでというのだ。
「三倍位にな」
「増やしてだね」
「ことをはじめるな、幸い金は手に入った」
 モンスター達を倒してだ、異常発生した。
「特に巨人をかなり倒したしな」
「このことは大きいね」
「だから金はある」
 それならと言うのだった。
「そして金はな」
「使うべきことに使うものだね」
「ああ、それでな」
「兵隊の数を三倍に増やすね」
「種類も色々にしてな」
「そしてそこまで揃うまでは」
「ああ、これまで通りな」
 このことは仕方なくと言う久志だった。
「俺達が戦っていくな」
「そうしていこうね」
「ああ、手が空いている奴が何とか政もしてるしな」
 それは何とか出来ている、十三人のうち一人は絶対に護民官の官邸に残る様にしていてそれで政は行っているのだ。
 それでだ、こう言うのだった。
「政もしてな」
「やっていくんだね」
「ああ、そうしていこうな」
「暫く辛い状況が続くね」
「ああ、辛くてもな」
 それでもというのだ。
「やっていくしかないな」
「それが僕達のこの世界での現実だね」
「そういうことだよ」
 こう言ってだ、久志は剛と共に官邸に戻った、するとこれまで官邸で政を執っていた芳直が彼に言ってきた。
「兵隊の募集が凄いな」
「どんな感じだ?」
「俺っちが政を執っている間でな」
 まさにその間だけでというのだ。
「千人かそれ位来たぜ」
「そうか、千人か」
「そうだよ、千人だよ」
 それだけの兵が集まったというのだ。
「凄いだろ」
「ああ、千人も来たのか」
「大体三万は欲しいな」
「三万あったらな」 
 どうかとだ、久志は芳直にはっきりと答えた。
「モンスターにも即応出来て連中の異常発生がなくなったらな」
 その時はというと。
「動けるな」
「他の勢力に攻め込んだりか?いや」
「その必要もな」
「ないかも知れないな」
「この近くの村で三千の人間いる村いないだろ」
 このことからだ、久志は話した。
「だったらな」
「三万の兵があったらか」
「それを聞いただけでな」
 ローマ周辺の小さな村々はというのだ。
「俺達の方について来るさ」
「勢力圏下に入るな」
「そう言ってくるさ」
「そうだったな、兵は多いとな」
「戦わずして勝つ、このこともな」
「出来る様になるな」
「ああ、千人の兵隊が入っただけじゃないよな」
 久志は微笑んで芳直に問うた。 
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