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真・戦国天下御免~三勇恋姫戦記~

作者:西森
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シャドー式の見分け方

エレメントナイツの一人・ピンクナイトと戦う仮面シャドー

実力は圧倒的に仮面シャドーが上であり勝敗はすぐに決着が着くと思われたがピンクナイトの甲冑を脱いだ姿が仮面シャドーの主君かつ正妻である蓮華と瓜二つであったため仮面シャドーは攻撃することができず防戦一方となるなか

ピンクナイト「ハートブレイクドライバー!! 」

ドッカァーーンッ!!

仮面シャドー「がはぁっ!? 」

ピンクナイトがパイルドライバーのような構えの必殺技を繰り出し仮面シャドーを地面に激突させたのだった。

この技はまともに食らえば頭蓋骨骨折、首折り、股裂きといったダメージを食らってしまう恐ろしい技なのだが

ピンクナイト「(手応えを感じない)まさか!? 」

仮面シャドー「はぁはぁ…!?間一髪だった!? 」

そう。仮面シャドーは自ら股を広げてダメージを軽減し、頭蓋骨は硬い仮面で守られ、首も鍛えているためダメージは少なかった。

あと一秒でも行動が遅れていたらまともに攻撃を食らっていただろう。

しかし

仮面シャドー「ぐほぉっ!? 」

まったくダメージが無かったわけではなくいくらかダメージを食らってしまった。

仮面シャドー「(くっ!?相手が蓮華でないとわかっていても姿を見た瞬間に体が反応してしまう!?ならば…) 」

パチリッ!

仮面シャドーは目を閉じると

シュバッ!!

仮面シャドー「シャドー流体術・荒鷲強襲きゃ… 」

バッ!

空高く飛び上がり、両足による跳び蹴りを食らわせようとするが

ピンクナイト「やめてぇ!! 」

ピンクナイトが蓮華の声で叫ぶと

仮面シャドー「おわぁっ!? 」

よろっ!

声を聞いた仮面シャドーは体のバランスを崩してしまい

ピンクナイト「お馬鹿ねぇ 」

仮面シャドー「なっ!? 」

ピンクナイトはよろめく仮面シャドーに対し

ピンクナイト「キューピッドアローキック!! 」

ドカァッ!!

仮面シャドー「がはぁっ!? 」

仮面シャドーの心臓目掛けてドロップキックを食らわした。

ドシャァッ!!

ピンクナイトの攻撃を食らいぶっ飛ばされる仮面シャドー

仮面シャドー「(だ…ダメだ!?姿が見えなくとも声で体が反応してしまう!?) 」

忍は主君に対して傷つけてはならない

真面目な仮面シャドーは絶対に蓮華の姿をしたピンクナイトを攻撃することができなかった。

仮面シャドー「(何か奴が絶対に蓮華ではないと確信しない限り俺に勝機はない!?何かないか!?) 」

必死で蓮華との違いを探る仮面シャドーであったが

蓮華の姿をしたピンクナイトは姿形はもちろんスリーサイズ、声、利き手、額の印まで本物と瓜二つであった。

ピンクナイト「さぁて、そろそろ脱落してもらうわよ 」

ぶるんっ♪

胸を揺らしながら仮面シャドーに迫るピンクナイト

その時!

仮面シャドー「(んっ!) 」

仮面シャドーが何かに気付き、何かを閃いた。

そして

仮面シャドー「我が主君である蓮華よ、汝に問う! 」

ピンクナイト「何よ? 」

蓮華の姿、声をしたピンクナイトが聞くと

仮面シャドー「我が本名を言ってみよ! 」

そんなことを言ってきた。

ピンクナイト「馬鹿馬鹿しい、あなたの名前は仮面シャドーに決まってるでしょ! 」

バッ!!

ピンクナイトは仮面シャドーに止めを刺すべくフライングクロスチョップを繰り出してきた。

ピンクナイト「避けないでね!ハートブレイクチョップ!! 」

主君である蓮華の声を利用し、仮面シャドーに避けないよう命じるピンクナイト

このままでは仮面シャドーは避けずに攻撃を食らってしまうかと思われたが

サッ!

ピンクナイト「えっ? 」

仮面シャドーはピンクナイトの攻撃を避け

ガシィッ!!

ピンクナイトを捕らえると

仮面シャドー「シャドー流体術・顔面スタンプ!! 」

ドッカァーーンッ!!

ピンクナイト「ぐべぇっ!? 」

ピンクナイトの顔面を地面に激突させた。

ずぼぉっ!!

ピンクナイトが地面に激突した顔を引き抜くと

ピンクナイト「ちょっと!いい顔だったのにどうしてくれるのよ!! 」

ボロォっ!

蓮華の顔が見るも無惨にボロボロになっていた。

ピンクナイト「大体なんで命令無視した上に攻撃してくるのよ! 」

ピンクナイトが仮面シャドーに対して怒鳴ると

仮面シャドー「当たり前だ。それはお前が蓮華ではないと確信したからだ 」

ピンクナイト「えっ!? 」

仮面シャドー「仮面シャドーは我が本名ではない!この大会に出場するにあたりウェレス殿につけるよう名付けた名だ! 」

ピンクナイト「なっ!? 」

ちなみに仮面シャドーの正体についてはグレートシャドーズの面々、桃香、吉音、久遠しか知らない

仮面シャドー「我が本名を知らぬ蓮華は蓮華ではない!したがってお前は偽者だ!! 」

ようやく目の前にいるピンクナイトが偽者だと確信した仮面シャドー

仮面シャドー「我が主君である蓮華の名と姿を騙った罪は重いと知るがよい! 」

シュッ!

ピンクナイト「ひっ!? 」

仮面シャドーは素早くピンクナイトに迫ると

仮面シャドー「そりゃっ!! 」

ドカァッ!!

ピンクナイト「ごほぉっ!? 」

ブゥンッ!!

ピンクナイトを上空目掛けて殴り飛ばし

シュバッ!!

自分もすぐに迫ると

ガシッ!!ガシィッ!!

空中に浮いたピンクナイトの背中に重なるようくっつき、両腕でピンクナイトの両足をつかみ、両足でピンクナイトの頭を絡めると

仮面シャドー「シャドー流体術・ムササビクラッチ!! 」

めきめきぃっ!!

ぼきぃっ!!

ピンクナイト「ぎゃあぁーっ!? 」

そのままピンクナイトの体が弓なりになるよう折っていった。

この技は構えた体が忍法ムササビの構えに似ていることから名付けた技であり、まともに食らえば首折り、両足骨折、背骨折りのダメージを与える技なのだ。

そして

カァッ!!

光の柱が出現すると

仮面シャドー「ブッ飛べ!! 」

ドカァッ!!

ピンクナイトを光の柱目掛けて蹴り

シュッ!

ピンクナイトが光の柱に入った瞬間

『エレメントナイツ所属 ピンクナイト選手脱落』

ピンクナイトは脱落したのだった。

何とか勝利した仮面シャドーであるが

仮面シャドー「はぁはぁ…!? 」

やはり戦いのダメージは大きかった。

仮面シャドー「い…急がねば、一刀殿達が待っている… 」

よろめきながらも合流地点に向かおうとする仮面シャドー

その背後から

スッ!

何者かが忍び寄るのだった。
 
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