| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

徒然草

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

189部分:百八十九.今日はその事を


百八十九.今日はその事を

百八十九.今日はその事を
 今日はあれをしようと思っていてもその途端に思い掛けない急用ができてしまってそのまま時間を過ごしてしまうことになります。待ち人は都合が悪くて来ることができずそのかわりに当てにしていなかった人が何故か突然顔を出したりします。期待通りに物事が運ばないと思っていたらそこで意外なことが成功したりします。言うは易く行うは難しいと思っていたら案ずるより産むが易しというものだったりしますので日々の移ろいとは実に予想ができないものであります。それは一年単位でも同じでありその一生もまた同じであります。この場合時間の長さはあまり意味がありません。
 前以って予想していたことが全て覆って予想外の事態になってしまうのかと思えばたまにはそれが予想通りに進むこともあります。ですから物事の予想というものはさらにできなくなってしまうものであります。それならば全てが不可能なものであると諦めてしまえばそれでもっともらしく間違いもないのであります。
 世の中とはすべからくそうしたものであります。何が起こるのかわかりません。それをわかることが大事なのです。何が起こるのかわからないということをわかる、それをわかり何事も為していくべきであります。


今日はその事を   完


               2009・11・19
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧