慣れない仕事
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第五章
少女は数ヶ月で百キロ以上減ってだ、別人の様にすらりとした外見整った外見のスコーンの少女になっていた。
執事はこのことに驚いてだ、喜久子そして太宰に礼を述べた。
「まさか本当にです」
「お嬢様がですね」
「痩せられるとは、しかもです」
「食べる量を減らさないで」
「こうなるとは」
「何か秘密があったのですか?」
痩せた本人も信じられないという顔で喜久子に尋ねた。
「一体」
「まず運動ですが」
こちらからだ、喜久子は少女に話した。
「水泳やテニス等激しいものを多くしました」
「それで、ですか」
「身体を動かして」
カロリーを消費してというのだ。
「学業も頭を使えば」
「痩せますか」
「その二つを増やしてお風呂もです」
これもというのだ。
「汗をかく様にして」
「そうしてですか」
「はい、脂肪を燃やす様にして。お食事も」
「変わっていませんが」
「幸いお嬢様は好き嫌いはなかったので」
お菓子が好きにしてもというのだ。
「お肉もお野菜もお魚も召し上がられますね」
「何でも食べます」
「ではお菓子の糖分を少し減らしてもらいました」
「味は変わっていませんでしたが」
「使うお砂糖を変えてもらったのです」
お菓子に使うそれをというのだ。
「糖分の少ないものに、少しでもかなり甘い」
「そうしたものにですか」
「そのうえでお飲みものもです」
「お水やお茶がかなり多くなりましたが」
「はい、ジュースよりも。とにかくです」
「お茶ですか」
少女も応えた。
「それとお水もですか」
「はい、そうしたものをです」
「それもお砂糖を入れない」
「それを多くですね」
「これまでよりも遥かに、身体を動かしてお風呂でもです」
「汗をかくからですか」
「だからです」
それでというのだ。
「どんどん飲んでもらいました」
「そうですか」
「そしてです」
そのうえでと言うのだった。
「飲む方からの糖分の摂取をかなり減らして内臓の中を奇麗にして」
「そうしてですか」
「そこからもです」
「痩せてもらいましたか」
「そうです、そして」
そのうえでというのだ。
「痩せてもらったのです」
「そうでしたか」
「そしてその結果」
まさにというのだ。
「痩せられたのです」
「食べてもですか」
「そうです、お嬢様の様に召し上がられても」
それでもというのだ。
「運動をされて色々変えていけば」
「痩せますか」
「そういうことです」
最後までだ、自信に満ちた声で言う喜久子だった。謝礼はかなりのもので二人はそちらも身分を隠してだった。
受け取ってからその後でその謝礼を寄付してだった、喜久子は太宰と共にだった。ことが終わった祝にだった。
都の自宅で酒を飲んでだ、そこで肴の京野菜の天婦羅と鯉の刺身を前にして言った。
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