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レーヴァティン

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第九十二話 堺からその十一

「流れがある」
「それっちゃな」
「流れ次第でだ」
「勝敗も決まるっていうっちゃ」
「そうだ、特に戦場の戦いはそうだという」
 流れ、それが大きく影響するというのだ。
「確実、絶対のそれはない場所だ」
「それでっちゃな」
「まさに戦に勝敗は常でだ」
「うち等が負けることもあるっちゃ」
「そうだ、だから俺達は出来るだけだ」
「兵法書を読んでっちゃな」
「戦の采配と兵の士気が出来る様にしてだ」
 戦のことを頭の中に入れてというのだ。
「そしてだ」
「そのうえでっちゃな」
「俺達一人ではなく二人、出来れば三人でだ」
「軍勢を率いて戦うべきっちゃか」
「そうだ、いざとなれば俺達の神具を使う」
 戦、その時にというのだ。
「そうしてだ」
「勝つっちゃな」
「敗れても殿軍で神具を使えばだ」
「退きやすいっちゃな」
「敵に打撃なりを与えてな」
 こうしたことも考えてだ、英雄は言っているのだ。
「だからだ」
「出来れば三人でっちゃな」
「一軍を率いてだ」
 そうしてというのだ。
「戦うべきだ」
「そうしてっちゃな」
「勝つ」
「神具も使って」
「そうしてだ」
 そのうえでというのだ。
「勝つべきだ」
「神具はいざという時の切り札っちゃな」
「そういうことだ、それでだが」
「それでというと何っちゃ」
「鉄砲や大砲に術だが」
 今度はこの三つの話をするのだった。
「全て欲しい、だからそちらにもな」
「銭はっちゃな」
「惜しみなく使う」
 稼いで溜めているそれをというのだ。
「こうした時に使う、術を使うものは優先的にだ」
「雇うっちゃ」
 そうしていくというのだ。
「そうっちゃな」
「そうだ、今は術を使える者は少ないが」
 しかしというのだ。
「それを増やす」
「軍勢の中でっちゃ」
「俺達自身も術を学んでいるがな」
「そういえばね」
 桜子が術と聞いて言ってきた。
「面白いことにね」
「俺達は職業に関わらず全ての術が使えるな」
「学べて」
「学べば頭に入ってな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「使えてね」
「しかもその力が強い」
「だからだ」
 それでというのだ。
「俺達も術は学んでいく」
「そして頭に入れてね」
「戦の場で使う」
「そうしていくね」
「俺達のやることは多い」
 この現実もだ、英雄は指摘した。それがこの世界においての真実であると確信しているからこそのことだ。 
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