坑道の怪物
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第五章
有島と共に周りの魔物達を倒しはじめた、それぞれの神具はやはり水中でも威力は全く落ちず普通に戦えて術もだった。
威力は落ちていなかった、それで二人は水中を巧みに泳ぎつつその牙で襲い掛かる魔物達を遠間にいる場合は術を放ち。
近間では襲い掛かってきたところをだ、その神具で。
倒していった、そうしてだった。
魔物達がいなくなるとだ、遂にだった。
巨大な魚が来た、形は細長く蛇に似ている。だが。
有島はその魚を見て宮沢に話した。
「あれは鰻か何かでやんすな」
「見れば似てるだな」
「そうでやんす、まあデンキウナギならともかく」
「只のでかい鰻だ」
「ならでやんす」
それならというのだ。
「特にでやんす」
「怖がることはないだか」
「ただ、どうも」
鰻は二人が少し動くと顔を向けて来る、有島はそれを見て宮沢に話した。
「相手は水中での振動に敏感でやんす」
「そだか」
「あっしの見たところでやんすが」
個人的な見立てではというのだ。
「そうでやんす」
「そうだか、なら」
ここでだ、宮沢は考える顔になって述べた。
「ここは一つ知恵があるだ」
「その知恵は」
「これだべ」
宮沢は召喚の術を唱えた、すぐにモビィーディッグが出た。そして再び唱えて今度はリバイアサンを出した。
二匹の巨大な召喚モンスターを出してだ、こう言うのだった。
「召喚獣もだ」
「どっちも水属性の召喚獣でやんすな」
「そだ、この連中とだ」
まさにと言うのだった。
「一緒にだ」
「戦うだ」
「振動に敏感な相手なら」
「召喚獣にも向かうだ」
見れば召喚獣達は早速動き巨大魚に向かっていた、魚も変え等に向かっていた。
「しかも身体が大きいならだ」
「振動も大きくなるわね」
「魚も自然とそっちに向かうだ」
「そこをでやんすな
「おら達が攻めるだ、なら今から」
「本格的にでやんすな」
「戦うだ」
こう話してだ、そのうえでだった。
二人は巨大魚に召喚獣達を向かわせつつだった、自分達も魚に向かって戦闘に入った。そうしてだった。
魚に神具と術で攻撃を仕掛けた、魚は巨大なだけあってかなりの体力があったが幾度も攻撃を敷けていくと。
遂に動きを止めて多くの金塊に変わった、宮沢はその金塊を水中で掴み取りつつ言った。
「終わっただな」
「そうでやんすな」
「後は救助だ」
二人はすぐに水の中から出て救助隊の面々に魚や魔物達を倒したと話した、そうして小舟を金山の中で組み立てさせてだ。
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