徒然草
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159部分:百五十九.みな結び
百五十九.みな結び
百五十九.みな結び
みな結びという組紐のことですがこれは二本の糸を組んでそのうえで結んでそれをさらに重ねてそのえで垂らした姿がみなという巻貝に似ているからそう呼ぶのですとある人格者が言っていました。ですがここで注意したいのはみなと呼ぶのであってになと言うのは間違いであるということです。
些細なことですがこうしたことにも意味がありそれが確かに含まれています。そのことを忘れてはいけないでしょう。全てのことについて何かしらの意味があるのです。ですからそれを忘れずにしっかりと覚えておくことが重要です。この世にあることには全て何かしらの意味がありそこに含まれているものが存在します。このことをいつも心に止めておきますと何につけてもないがしろにするということはありません。ですから結び一つを取ってもそうしたものがあるのだと頭の中に入れておくべきです。そうすると物事の見方も変わっていきます。それを常に忘れずに何かを見て考えていきたいものです。そう思いながらもすぐに忘れてしまうものでありますができるだけ頭の中に入れて考えていきたいものです。そこに人としての格の違いも出て来るものであるからです。世の中というもの、そして人間というものはそうした些細なことから違いというものが生じて大きく違ってくるのでありましょう。
みな結び 完
2009・10・20
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