真・戦国天下御免~三勇恋姫戦記~
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秋月八雲VS鞍馬義経
光魔チームとの戦いを終え、桃香達と合流しようとする一刀、八雲、剣丞、仮面シャドー
だが未だに行方知れずの吉音を探すため八雲と仮面シャドーが離れた間に
八雲の前にかつて倒した鞍馬義経が現れたのだった。
義経「人間よ、今度は敗けはせぬ!天狗礫(てんぐつぶて)!! 」
バババァーッ!!
義経は八雲目掛けて礫(つぶて・小石)の嵐を繰り出すが
八雲「なんのっ!! 」
キンキンキンッ!!
八雲は繰り出された礫を次々と弾いていった。
八雲「俺にこの程度の攻撃が通じると思っていたか? 」
義経「フッ!そうであったな、貴様は我を倒した唯一の人間。この程度の攻撃で倒せるはずがないのだったな! 」
八雲「倒されたことをわかっているならもう一度その脳内に刻んでやるよ。あれから更なる戦いで進化した俺の超越剣魂合身をな… 」
スッ…
八雲は超越剣魂合身すべく腰にある二本の剣を抜こうとするが
義経「甘いわ!! 」
シュッ!
義経は八雲の腰目掛けて二枚の札を貼り付けた。
その瞬間!
バチィッ!!
八雲「なっ!? 」
八雲の手が剣から弾かれてしまった。
八雲「何だこの札!?剥がれねぇ!? 」
義経「それは大六天魔王とかいう奴から預かった封印の札だ。貼り付けた物を使用不可にし、術者でなければ絶対外れぬ!万が一のために預かっておいて正解だったぞ 」
そう。本戦開始前、義経は大六天魔王から封印の札を万が一のために預かっていたのだ。
義経「人間、貴様の超越剣魂合身は確かに強力だ。だがその発動条件は剣を三本使用すること、二本封じれば発動できぬ! 」
八雲「なっ!? 」
悔しいが義経の言う通りである。
八雲「確かに前とは違うようだが、だけどな俺だってあれから変わってるんだぜ!! 」
ジャキンッ!!
合身八雲「剣魂合身・鬼ノ鎧!!ハァッ!! 」
確かに八雲の強さは義経と戦った時とは違っている。
あれから八雲とていくらかの戦いを繰り広げたのだから
剣魂合身した八雲は義経に攻撃を繰り出した。
だが
義経「愚かな奴め、妖怪である我には草薙剣(くさなぎのつるぎ)しか通用せぬということを忘れたか 」
余裕の義経は攻撃を避けようともせず受け止めようとするが
義経「! 」
サッ!
この時、義経は何か嫌な気を感じ攻撃を避けた。
すると
スパァッ!!
かすかであるが八雲の一撃が義経の頬を切り裂いた。
義経「馬鹿な!?何故我を傷つけられる!? 」
不思議がる義経
その理由は
合身八雲「生憎だったな、俺もお前対策として札をもらっておいたんだよ 」
バァンッ!!
そう言う八雲の剣には『尊勝陀羅尼(そんしょうだらに)』と書かれた札が貼られていた。
実は八雲も本戦開始前にて
八雲「そう言えば相手の中に鞍馬義経って言う妖怪がいるんですよ 」
桃香「妖怪!? 」
八雲「えぇ、しかもそいつは俺の持つ草薙剣でしか傷つけられないんですけど何か対策はありませんか? 」
八雲が皆に相談すると
仮面シャドー「ならこれを使うがよい 」
スッ!
仮面シャドーが懐から札を取り出した
八雲「これは? 」
仮面シャドー「『尊勝陀羅尼』といって魔除けの呪文のようなものだ。そいつを使えば大丈夫であろう 」
ということで八雲は札を預かったのだ。
合身八雲「俺的に使うのもどうかと思ったがお前が札を使ったのなら話は別だ。いくぜ! 」
義経「くっ!? 」
八雲の形勢逆転!
と誰もが思ったその時!
詩乃「み…皆さん、何処にいるんですか!? 」
合身八雲「なっ!? 」
真・天下大連合所属の詩乃が八雲達の前に現れた。
竹中詩乃重治(たけなか・しの・しげはる)
織田軍の軍師。最強決定戦には知恵袋として軍師ながら無理矢理参戦させられた。
これを義経が見た瞬間
義経「我に好機あり! 」
ガシィッ!!
詩乃「ひっ!? 」
合身八雲「あっ!? 」
義経は詩乃を捕らえると
義経「人間、剣魂合身を解くがよい!さもなくばこの者の命がないぞ! 」
詩乃を人質にして八雲の剣魂合身解除を言ってきたのだった。
合身八雲「汚ないぞ!! 」
義経「黙るがよい!さっさと剣魂合身を解け! 」
詩乃「ひぃっ!? 」
しかし八雲と詩乃はこの時が初対面
八雲が詩乃を見捨てることも十分有り得たのだが
シュパンッ!!
八雲は剣魂合身を解いてしまった。
詩乃「な…何故です!?私とあなたには何の関係もないはずです!?私を見捨ててこいつを… 」
八雲「できるわけないだろ!困っている人を見捨てるなんてさ 」
と言う八雲だが
これが詩乃ではなく、もし酉居ならば容赦なく見捨てていたであろう
義経「馬鹿め!同じ人間を見捨てるわけにはいかない。それが貴様ら人間の弱点だ! 」
シュシュッ!!
そして義経は印を結ぶと
義経「秘術・天狗封印の術! 」
ゴゴゴッ…
八雲「なっ!? 」
周囲にある瓦礫が八雲を挟み
バッシイィーーンッ!!
八雲は瓦礫の間に封じられてしまった。
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