| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

真・戦国天下御免~三勇恋姫戦記~

作者:西森
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

激突!雷魔ジュンVS大六天魔王

最強決定戦本戦、多くの選手達が脱落していくなか

グレートシャドーズ所属の雷魔ジュン、木瑠零奈、嵐雅神楽の前に百鬼夜行所属の朱天童子が現れ、百鬼夜行の大六天魔王に恨みを持つジュンは朱天童子と戦おうとするが

その前に突然イザナ・ギミナスが現れ朱天童子を脱落させ、戦う相手を横取りされたことをジュンが怒った直後

突如繰り出された攻撃により神楽が脱落したその直後、攻撃を繰り出した大六天魔王が現れ強者であるイザナに戦いを挑むのであった。

大六天魔王「さぁ強き者よ、我と戦うがよい! 」

イザナ「あなたが何者かは知らないが勝負を挑むのならば 」

スッ…

二人が構え、戦いが始まろうとしたその時

ジュン「ちょっと待ったぁ!! 」

ジュンが待ったをかけた。

零奈「じゅ…ジュンさん!? 」

ジュン「おい大六天魔王、そいつと戦う前に俺と戦ってもらおうか! 」

ジュンは大六天魔王にイザナと戦う前に自分と戦うよう言うが

大六天魔王「誰だ貴様?我は弱者には興味がない 」

ジュンを相手にしない大六天魔王

ジュン「俺が弱者だと、テメェの目は節穴のようだな!それとも怖いから逃げようってのか!鬼のくせに情けない奴だぜ 」

自分を無視する大六天魔王をジュンが挑発すると

大六天魔王「ほぉ、この我に対して侮辱するとは、余程の自信があるのかあるいはかなりの馬鹿だな 」

ジュン「ケッ!生憎だが… 」

そして

ジュン「前者の方だよ! 」

シュバッ!!

ジュンが大六天魔王目掛けて向かっていき

ジュン「おらぁっ!! 」

シュシュシュッ!!

ジュンは牽制とばかりに手裏剣を繰り出したが

ジュウゥッ…!!

ジュン「なっ!? 」

手裏剣は大六天魔王に命中する寸前で溶けてしまい

大六天魔王「貴様の力はこの程度か、ならば我が前から早々に立ち去れ!! 」

ドグボォッ!!

ジュン「がはぁっ!? 」

逆にジュンは大六天魔王のカウンターを食らい、ブッ飛ばされてしまった。

零奈「ジュンさん!?私がフォローを… 」

シュシュッ…

ジュンをフォローしようと零奈が印を結ぼうとすると

ジュン「手を出すんじゃねぇ零奈!! 」

ジュンが零奈に向かって怒鳴った。

零奈「じゅ…ジュンさん!? 」

源治ほどではないが女に対しては丁寧に対応するジュンが女相手に怒鳴った。

ジュン「こいつは俺の戦いだ!邪魔しやがったらチームだろうが何だろうが脱落させてやる! 」

こう言われては零奈とて手を出すわけにはいかなかった。

大六天魔王「どうした?貴様だけでは我には勝てぬ、二人でも三人がかりでも我に挑むがよい 」

ジュン「うるせぇ!!テメェなんて俺一人で十分なんだよ!! 」

ジュンはどうしても妻の一人である遥を脱落させた大六天魔王を自分一人の手で倒したかったのだ。

ジュン「俺を嘗めると痛い目見るぜ! 」

シュシュシュッ!!

ジュンは印を結ぶと

ジュン「雷遁・電磁球!! 」

バチチィッ!!

電気を帯びた球を大六天魔王目掛けて繰り出した。

大六天魔王「こんなもの 」

サッ!

だが大六天魔王には容易く避けられてしまう

ジュン「このこのっ!! 」

バチチィッ!!

バチチィッ!!

それでもいくつかの電気を帯びた球を繰り出すジュンだが全て避けられてしまった。

大六天魔王「もういい、やはり貴様は弱者だったようだな! 」

シュッ!

大六天魔王はジュンに接近すると

大六天魔王「弱者は早々に去るがよい! 」

ドグボォッ!!

ジュン「ごほぉっ!? 」

バッ!

零奈「ジュンさん!? 」

渾身の力を込めた大六天魔王の一撃を食らい、ついにジュンは場外の方に飛ばされてしまったが

ジュン「かかったな! 」

大六天魔王「何だと 」

その直後

スッ!

ジュンは笛を取り出し

ジュン「魔笛・大恐鳴(だいきょうめい)! 」

ピイィーーッ!!

大六天魔王の方を向いて笛を吹いた。

すると

大六天魔王「うぐっ!? 」

ズシンッ!!

あの大六天魔王が片膝をついたのだ。

魔笛・大恐鳴は相手が最も嫌がる音を頭に聞かせることができる。

ジュンは新星の巫女である神宮寺姫子の召し使いである鬼の五右衛門、権左衛門の嫌いな音を知っており、強さは違えど同じ鬼である大六天魔王にも通じると思ったのだ。

そして大六天魔王に隙ができたところを

シュシュシュッ!!

ジュン「雷遁・電磁誘導! 」

バババァッ!!

強力な電磁波を繰り出した。

だが

スゥッ!!

その狙いは大六天魔王から大きく外れていた。

大六天魔王「折角の好機を逃すとは馬鹿な奴め! 」

ところが

キンッ!!キンッ!!キキンッ!!

大六天魔王「なにぃっ!? 」

さっきジュンが繰り出した電磁球に反応して電磁波が跳ね返っていき

バチチィッ!!

大六天魔王「なっ!? 」

電磁波が大六天魔王に命中した!

ジュン「いいこと教えてやるぜ!お前の電磁波は俺の持つ笛に引き寄せられる。つまり… 」

ぐいんっ!!

大六天魔王「うおぉっ!? 」

場外に落ちるジュンに電磁波が誘導され大六天魔王も場外に引き寄せられていった。

ジュン「俺にお前を倒す力はないが、俺と一緒に脱落してもらうぜ! 」

頭脳ならば仮面シャドー達新星の中で一番を誇るジュンの見事な頭脳の勝利である。

このままいけば大六天魔王は脱落

誰もがそう思ったのだが

バチィンッ!!

ジュン「へっ!? 」

イザナ「俺の獲物を横取りするんじゃねぇよ!! 」

戦いを見ていたイザナがジュンと大六天魔王の間に入り電磁波を切断した。

その結果

ジュン「くっそぉーっ!! 」

シュパンッ!!

零奈「ジュンさん!? 」

『グレートシャドーズ所属 雷魔ジュン選手脱落』

ジュンのみが脱落してしまったのだった。

イザナ「さて、今のテメェなら楽に倒せるかもな! 」

さっきまでと明らかにイザナの態度が違う

実はイザナの中にある悪光細胞が反応しているのだ。

このままイザナと大六天魔王が戦うのかと思いきや

大六天魔王「か…化神! 」

シュパッ!!

化神居士「お呼びでしょうか 」

化神居士(かしんこじ)

百鬼夜行所属

大六天魔王の側近である術師。常に仮面をつけており、その正体は戦国†恋姫での左慈の娘であるため蹴りも得意

大六天魔王は化神居士を呼び寄せると

大六天魔王「一旦去るぞ! 」

化神居士「御意! 」

シュパンッ!!

大六天魔王は化神居士に命じてこの場から去るのだった。

イザナ「ちっ!逃げられたか、なら相手はお前しか… 」

スッ…

イザナは残された零奈と戦おうとするも

パッ!

既に零奈の姿はなかった。

イザナ「ちっ!逃げられたか、次の獲物でも探すとするかな! 」

一方

零奈「はぁはぁ…!?早く皆さんに知らせなければ!? 」

タタタッ!!
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧