カルディア侯爵の挑戦状

私が聞くことはただ２つ１つは私のことをどう思っているのかこれは今さっきもうわかった。もう１つは課題だ。それが真相に近いのかそうでないのか。まぁ、判断はコーテリアに任せるけれども。
（俺は、あなたの心が３つあるのではと。）
［へぇ。］
当たってる。やっぱりちょっと簡単だったかな？
（あってますか？）
［後はコーテリアよろしくー］
（え？）
〜＊〜
何がなんだらわかっておらず顔が引きつっているカルディア侯爵を目のあたりにしてとりあえずカバンから魔法で眼鏡を取り出した。
〔お久しぶりです。カルディア侯爵。〕
（え？）
〔今からお話しすることは私と母様が知ってるところまで全てお話しいたします。〕
全てを話したところで理解されるとは思ってなかった。もちろん理解してくれることもありがたいが、この気持ちまで理解してくれるとは…
（それで今心を閉じているわけだね？）
凄い飲み込みようだ。おかしいくらいに。
〔はい。〕
（傷、見せてみて）
まぁ信用できる人だろうと思い、傷口をあらわにした。まぁ、よくここまで耐えたものだと自分は思う。一時期コアが壊れた時に腕が取れた時はどうしようかとも思ったが、なんとか直せたしそこそこ傷は見えないはずだ。
（…状況はわかった。できる限り協力するよ。）
〔ありがとうございます。〕
姿勢を正して正座をし頭を下げる。戸惑っているだろうカルディア侯爵のことも考えすぐに頭をあげた。カルディア侯爵は驚いた顔をしていたが、やがて微笑んだ。私の頬に手をあて顔を近づける自然と重心が後ろに傾きそのまま目を閉じる。中で溶け合う体温が心地良く感じる。カルディア侯爵の手は頬から体のラインに沿うように動き、シャツの中に手が回る。
2人はお互いの体温を確かめ合いすがるように一夜を過ごした。
早朝、まだカルディア侯爵は起きておらずそっと頬にキスをして城に駆け込むように帰った。
〜＊〜
｛ねぇ〜。また手紙送るの？｝
〔あぁ。そこの机にあるから送っておいて。〕
コーテリアは昨日カルディア侯爵の家にあって帰った日からだるそうにしてる。
｛魔法で送るよー。｝
私の問いかけにルーティアもコーテリアも反応してくれない、寂しいやつらめ。
｛遊びに行こう！｝
柴犬に一言言って草原に駆け抜けた。