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吸血鬼になったエミヤ

作者:炎の剣製
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001話 プロローグ

 
前書き
出だしは『剣製の魔法少女戦記』と同じです。 

 
―――I am the bone of my sword(体は剣で出来ている).
―――Steel is my body(血潮は鉄で), and fire is my blood(心は硝子)
―――I have created over a thousand blades(幾たびの戦場を越えて不敗).
―――Unaware of loss(ただの一度の敗走もなく)
―――Nor aware of gain(ただの一度の勝利もなし)
―――With stood pain to create weapons(担い手はここに孤り).
―――waiting for one's arrival(剣の丘で鉄を鍛つ)
―――I have no regrets(ならば、わが生涯に).This is the only path(意味は不要ず)
―――My whole life was(この体は) "unlimited blade works(無限の剣で出来ていた)"






あの死が常に隣り合わせだった聖杯戦争が終結した。
突如巻き込まれた聖杯戦争という魔術師七名と《サーヴァント》という最上級の英霊の使い魔七体による聖杯を巡る殺し合い。
月下での剣の騎士『セイバー』との出会い。
義理の姉『イリヤスフィール・フォン・アインツベルン』との悲しい運命と闘争。
憧れた女性『遠坂凛』との共同戦線、そして弟子になったこと。
己の可能性存在『英霊エミヤ』との死闘。そして真に見つけられた本当の道。
第八のサーヴァント『ギルガメッシュ』との戦いの折、義理姉による魔力供給によって発動した俺の本当の魔術【固有結界 無限の剣製】。
黒の聖杯に染まった後輩『間桐桜』と、その姉である遠坂による戦いで桜を助け出すことが出来たこと。
言峰綺礼との聖杯をかけた最後の戦い。
最後にセイバーによる宝具の開放で大聖杯の完全破壊。
これですべて終わったと思った半年後に起きた約束の四日間の奇跡。
それによって受け継がれた本来ありえない者達との平和な生活と、ある一人のすべての呪いを背負わされた男の決意の記憶。


…俺は、いや“私”はそれらすべてを乗り越えてセイバーとの決別の時の約束を実現するために世界に旅立った。
それから八年が経過し、確かに今の私は英霊エミヤと同じくらいの180cm代後半の身長。
そして、投影の酷使の代償として起こったのであろう、脱色した白い髪、肌が浅黒く、瞳が銀色に変色して、黒いボディーアーマーに赤い聖骸布によって編まれた外套を纏っている。
まさにアーチャーそのものの姿になっていた。
夫婦剣の干将・莫耶を主に使うのも嫌になるがまさにアーチャーのそれである。
既に私には封印指定というレッテルがはられ代行者や私を狙う魔術師との戦いで心身、そしてともに魔力も底をつきかけ、そして…






「くっ…ここまでか…」

埋葬機関や魔術協会から差し向けられた追っ手をなんとか倒したがいいがそれもここまで。
自身に解析をかけるまでもなく私の体はほぼ満身創痍…まだ四肢がついている事事態が奇跡のようなもの。
追っ手がこれ以上来ないのを確認後、私は暗い夜空を見上げた。
目に映った月と夜空は爺さんと見た時の光景と重なった。
同時に俺の片腕とも言っていいほどの存在であるセイバーと数年前にホムンクルス体故に短命でこの世の生を終えた姉、そして師匠である遠坂凛、後輩の桜…。
思い出せばきりが無いほどの人物の顔がまるで走馬灯のように記憶を駆け巡る。

「ハハッ…これが走馬灯というものか。しかし案外悪くは無い。セイバー、遠坂、イリヤ…私もアイツと同じ道を辿るかもしれない…。
だけど世界と契約だけは決してしなかった。それだけは褒めてもらえるだろうか?」

誰に問うでもなく独り言のように呟いたその一言。
だがまるで返されるかのように「ええ、そうね。それだけは褒めてあげるわ。衛宮くん」という自身の耳を疑うかのように懐かしい声が聞こえてきた。
とっさに警戒を強める、だがすでにこの体は死に体といっても過言ではない。
ただ声が聞こえた方に顔を向けることしか出来なかった。
だが、それだけで私の中で一気に緊張は解れた。
そこにいたのは最後に会ったときはまだ少女としての幼さが残っていたが、今では見違えるほどに大人の女性として成長した遠坂の姿があった。

「遠、坂…?」
「ええ。久しぶりね、衛宮くん。でもすっかりアーチャーと同じ姿になったわね」
「開口一番で嫌な事を言ってくれるな…。まぁそれはいい。それで遠坂がここにいるということは…」
「ええ。あなたを消しに来たわ」

遠坂は歯に衣も着せずに正直にそう言った。
だがそれは当然のことだと私は諦めて、「そうか」とだけ答えた。
しかし遠坂はなにか不満の表情をして、

「あなたはそれでいいの? 今回の襲撃もあなたのことをよく知っている私だからこそできた事なのよ?」
「なるほど…道理で私の行動が筒抜けだったのか、やっと理解した。だが私は別に恨もうとは思わない。遠坂だって上から命令されてしかたがないという判断だったのだろう?」
「はぁ…やっぱりばれていたか。でも最終的に判断したのは私よ。そこのところ分かっているわね?」
「…ああ。十分承知している。さすが私の師匠だと思うぞ」

そう私が言うと「呆れた…」という声が呟かれた。
そして数秒して遂に遠坂は先ほどまでの優雅な表情から一変して怒気溢れる表情になり同時に私の背中に冷や汗が大量に流れ出した。
血の流出よりそちらの方に意識が傾くとは、やはりトラウマとは凄まじい。そこにはアカイアクマが顕現していた。

「衛宮くん、本当は助けてあげようかと思ったけど…本当に消してあげようかしら?」
「イヤ、ソレダケハオユルシクダサイ…」

体は動かないために心身誠意、心のこもった言葉をカタコトながらも返すと、同時に急に周りの雰囲気が変わったことを察知して再度警戒をするが、遠坂がそれを静止した。
なぜ? という顔をしたがすぐにその意味が分かった。
空間が歪んだかと思うとそこにはいかにも老成した老人がいた。だがその身から溢れる魔力、そして人外の気配。
そう、彼こそ世界に五人しかいないといわれる魔法使いの一人。
『魔導元帥』『カレイドスコープ』『宝石翁』と呼ばれる第二魔法『平行世界の運営』の担い手。
そしてかの死徒二十七祖の一角でもある。『キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ』が立っていた。
そしてその後ろには誰かは分からないが眼鏡をかけた女性がタバコを吸いアタッシュケースを担ぎながら立っていた。
だが今の私には頭で情報が整理する事ができずに、咄嗟に「大師父!?」としか言葉を発する事ができなかった。

「久しぶりだな、衛宮士郎」

しかし大師父は私の驚きも意に介さずマイペースに話しかけてきた。
それに従い私も「は、はい…お久しぶりです」という少しドモリ具合にも返事を返した。

「ふむ、その様子ならまだ死にそうはないようだな。安心したぞ。なにせお前は一時とはいえ遠坂より先に「 」に至ったのだから死なれては困る」

そう、私は聖杯戦争でイリヤと遠坂の手伝いの元に宝石剣ゼルレッチを設計図と記憶を元に頭がかち割れるほどの痛みを感じながらも投影した。
だがそれは再現どころか本物とまったく性能が同じものを作り出してしまい、
あろう事かそれは遠坂には使う事ができず、意思があるのかないのか変わりに私を主と認めてしまい第二魔法を会得してしまい、
条件が揃えば私も使えてしまうものを作り出してしまい混乱の極みといった状況に大師父が「至った者が現れたな」という発言とともに現れた。
そして遠坂に「変わりにこれを使え」と自身の本物を渡すという大盤振る舞いを発揮した。
それからは聖杯戦争終結後に、事後処理を大師父がすべて請け負ってくれて色々と面倒も見てもらった。
なぜここまで自分達に良くしてくれるのかを聞くとおおらかに笑い、
本人曰く、「ワシは気に食わんやつはとことん気に食わんが、気に入ったものには色々としたい」だということ。
それで遠坂から嫉妬を大いに受けたのはもう今では笑い話だが。


閑話休題


「それでお主には悪いと思っておるが“この世界”から消えてもらおうとおもっとる」

やはりか…大師父が現れたからそんなことではないかと思っていたが。
だが、それには問題がある。

「ですが大師父…私の体は見たとおり人としてはもう使い物にはならないだろう。そこはどうするのだ?」
「そこは安心しろ。お主には代わりの体が用意されている」
「新しい、体…?」
「ここからは私の出番だ」

そこで今までずっと沈黙を保っていた女性が口を開いた。

「始めましてだな、錬鉄の魔術使い。私は“蒼崎橙子”。お前と同じ封印指定の人形師だ」
「蒼崎橙子!? それってあの魔法使いの一人である蒼崎青子の姉にあたる!」
「…不本意だがそうだ。さて、あまり時間も無い。早速だがお前にはこの人形に入ってもらう」

そして橙子さんがアタッシュケースから(どうやって入っていたのかはこの際気にしないことにしよう)一体の人形を、人形を…?
私の思考はそこで一時フリーズした。
だって、その人形の外見は…!

「そう…この人形はイリヤスフィールが素体になっているわ」

遠坂が俺の思っていることを口に出してくれたが到底理解できるわけが無い。
素体だと? ではこのイリヤとほぼ同じ外見の人形はイリヤの死体をもとに作られた訳で…!
それに思い至った途端、動かないにしろ私はその場で出せるほどの殺気を放出した。
我慢できるものか! イリヤのおかげで私は世界と契約もせずにやってこれたというのに…これではあまりに!

「士郎、怒りたいのは分かるけどまずはこれを見てくれないかしら?」

遠坂が一枚の手紙を私に渡してきた。
なにが書いてあるのだ!? という怒りをなんとかそれを抑えながらもそれを読んだ。
途端、一気に頭は水を浴びせられたかのように冷めて変わりに涙がこぼれ出した。


『シロウへ
 これを呼んでいるって事はもう私は死んじゃっているのよね?
 だけど悲しまないで。私は今まで人形としか生きる事が出来なかったけどシロウのおかげで人としての生き方も短いけど体験できた。
 シロウには楽しいことをたくさん教えてもらった。愛情もたくさんもらった。いつも守ってもらった。
 …だけどね、きっとシロウもアーチャーと同じような道を行っちゃうと思うの。でも私はそんな事は許さないんだからね?
 だから今度は私がシロウを助けるの。出来損ないの体だけど私が死んじゃった後、リンやトウコには私の体を使ってシロウを助けてあげてって伝えてある。
 きっとシロウはこれを読んだら怒るかもしれないけど、私にはこれくらいしかできないから。
 でも、私はこれでいつもシロウと一緒にいられるから守って上げられる。わがままな願いだと思うけど…私もシロウと一緒にいたい。
 体だけだけど…大事にしてくれたら嬉しいな。でもきっとシロウのことだから無茶はしちゃうと思うの。だから私の体に残っている魔術回路も全部シロウに上げる。
 これなら今以上に戦えるし、人もより多く助けることもできるわ。
 でも、これはシロウのお姉ちゃんからの最後の願い…シロウはもう十分に頑張ったよ。だから今度は自身の幸せも願ってもいいと思うの。
 人助けもいいけど、守ろうと思った人達もちゃんと守ってあげてね。
 …最後になるけど、いつ会えるか分からないけどあの世ってものがあったなら今度はずっと遊んで欲しいな…うう、なんか愚痴っぽくなっちゃったね。
 今度こそ本当に最後、幸せになってねシロウ。お姉ちゃんは天国でシロウのこと、ずっと見守っているから。
                                     親愛なる貴方の姉、イリヤスフィール・フォン・アインツベルンより』


「くっ…ぐ…!」

俺はもう三人がいるのにも関係なく盛大に涙を流した。
どうしてイリヤの気持ちに気づいてやれなかったのか。いや、気づこうとしなかったのか?
そんな想いが頭の中をリフレインする。まるでイリヤの言葉が全身に行き渡るかのように体が震える。
そこに遠坂が話しかけてきた。

「それが…イリヤスフィールの最後の願いよ。断るならこの場で私が一思いに殺してあげるわ」
「ありがとう遠坂…ああ、その心配は不要だ。私はイリヤの想いを踏みにじりたくない…」
「そう、それじゃ決心したのね」
「ああ、だから橙子さん…お願いします」
「…わかった。じゃしばらく目を瞑っていろ」
「………」

私は無言で頷き目を瞑った。
すると橙子さんは私の胸に手を当てた。そして五感がすべて消え去り、得体のしれない浮遊感を感じて、次にはなにかに押し当てられるかのような感覚が一気に駆け巡った。
しばらくして急に感覚が戻ってきて橙子さんに「目を開けていいぞ」と言われたので開けた瞬間、私の元の体が横たわっているのを見た。
そしてもう自身の体とはさよならなんだと思い、

「今まで、私の無茶に付き合ってくれてありがとう。私もこれから頑張っていくから…」
「それにしても銀色の髪が煌めく緋色に変わるなんてやっぱり属性柄なのかしらね? 反射具合で銀も残っているし…女性の敵だわ」
「目の色はルビー色から琥珀色に変化したようじゃの?」

そうなの? ずいぶんと変わったものだ。

「さて、それでは衛宮。体の調子はどうだ?」
「ちょっと待ってくれないかしら? すぐに調べる…………ん?」
「ちょっと、士郎。体が女性になったからって急に女言葉は変よ?」

遠坂は呆れているが、私は結構動転している。

「い、いやちょっと待って…! え、なんで!? もしかして元の喋りができない!?」
「なかなか面白い現象だの? とりあえず落ち着いて調べてみたらどうじゃ?」
「え、ええ…」

とりあえず、


「――同調開始(トレース・オン)



肉体損傷無し。
肉体年齢9歳。
魔術回路27本正常稼働。強化、投影、問題なく使用可能。
無限の剣製正常封印。
及び別のメイン魔術回路200本、サブ魔術回路左右100本、計400本正常稼働。
アインツベルンの魔術を使用可能。
魔術の使える範囲が大幅に増大。
全て遠き理想郷(アヴァロン)の存在を確認。現在正常に稼動中。
鞘に魔力を流すことにより傷の修復が可能。
副産物として老化遅延の効果が追加。
口調、仕草ともに素体に引かれ気味。元の動作は意識しないと使用は困難。



「んんー? まず肉体年齢が9歳?」
「ああ、それは遠坂の話によるとお前には剣、いや武の才能がないと聞く。だから最高のスペックを活かす為にまだ成長段階がちょうどいい位の歳にした。
それなら今からでもなにか一つは二流ではなく一流になれることができるだろう」

橙子さんが律儀に応えてくれた。
しかし、確かに素晴らしいスペックだな。
まぁ、基本私の戦い方は変わらないと思うが。

「まぁそれはいいんだけど、イリヤって聖杯の部分がなくなっても魔術回路メインとサブで合計400本もあったのね…。
それに私の魔術回路とは別物扱いらしくて投影とは別に、アインツベルンの蓄積してきた魔術が使用可能になったわ。それに今の口調と仕草だけどどうやらイリヤに引かれ気味らしいのよ」
「なるほどね。それじゃもしかして女性としての知識もあるわけなの?」
「ええ、そうみたいね。でもね、そんな問題は別にいいのよ。それよりもなんでアヴァロンが私の体の中にあるの!? セイバーに返したはずでしょ!?」
「ああ、それね。アインツベルンはコーンウォールから発掘したっていうからもしかしたらって思って大師父と一緒に調べたらまた発見したのよ」
「なんでよ…」
「あんたの口癖まで女性になっちゃったわね。なんだかお持ち帰りしたくなってきたわ」

ちょ!? いきなり不穏な発言は控えてくれないかな? 本気で怖気が走った!
大師父と橙子さんも一緒に頷かないでください!

「それより士郎、私達のお膳立てはここまでよ。後はあなたの好きなように生きて。でも自分の幸せもちゃんと見つけるのよ?」
「分かっているわ。イリヤの願いだから努力する」
「ならいいわ。それでは大師父、お願いします」
「うむ。それでは衛宮士郎…いや、もうこの名はお主には相応しくない。よって平行世界でお主が女性として生まれてきた場合につけられた“シホ”という名でこれからを過ごすんじゃ。
それと苗字じゃが今の容姿で日本名だけではさすがにおかしいから、宝石剣も使用できることじゃし特別にシュバインオーグを名乗ることを許そう。
よって、今からお主の名は『シホ・E・シュバインオーグ』じゃ。どうじゃ? なかなかきまっておると思うが…?」
「シホ・E・シュバインオーグ、か…うん、名前が変わるのはしょうがないけど衛宮が名乗れるなら別に構わないわ。ありがとうございます、大師父」
「よい。しかしお主は発表されてこそいないが立派な“六人目”じゃ。じゃからたまには会いに行ってやるから安心せいよ。我が孫よ」
「はい…」
「それとシホ、忘れ物よ」

遠坂はリュックに私が所持していた聖骸布と私専用の宝石剣を入れて手渡してくれた。
中を見ると他にもいくつもの宝石や硬貨が入っていた。お金にはうるさい遠坂が私のために用意してくれたことに大いに感謝して、

「ありがとうリン、大切に使うね」

笑顔でそう言ったらリン、って言い方までイリヤになっちゃた。とにかくリンが真っ赤になっちゃった。

「……………シホ、女性の前でもだけど男性の前ではその笑顔はかなり危険よ。まぁ、今更言っても無理そうだけどね。
それと大師父のように簡単にはいけそうにないけどいつか私も七人目になって会いに行ってあげるからそれまで覚悟していなさい」
「うん、その時までまたね」

満足したのかリンは笑顔になった。
そして最後に橙子さんに振り向き、

「橙子さん、あまり面識はありませんけどここまでしてくれてありがとうございます」
「なに、等価は第二魔法の使用の立会いに、お前の元の体だから気にしないでいい。実に興味深いサンプルだからな。
もともと協会に渡される予定だがその後に宝石翁が手回ししてくれる手はずになっているしな」
「あ、あはは…」

やっぱり橙子さんは生粋の魔術師だけありちゃっかりしているな。
まぁそれだけの対価なら安いものね。
それで話もあらかた終わったらしく、

「ではシホ。別の世界でも頑張るんじゃぞ。お主の幸せを祈っておる」
「またねシホ。行った世界でも元気にやりなさい」
「まぁ無理はほどほどにな…」
「はい!」

それぞれ餞別の言葉をもらい大師父がかざした七色に輝く宝石剣によって私の視界はシャットアウトした。

 
 

 
後書き
まずは、これと2話を同時更新して順次毎日投稿していきます。 
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