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第三章

「今回ここに来たのじゃ」
「そうでしたか」
「特にじゃ」
「特にとは」
「寒冷地のモンスターや獣達に興味がある」
 北原にだ、老学者は真剣な顔で話した。
「ほれ、アフリカはじゃ」
「暑いからでごわすな」
「殆どが熱帯、温帯、そして乾燥帯じゃな」
「だから寒い場所については」
「これが無縁でじゃ」
 それでというのだ。
「高山地帯のモンスターや獣もおる」
「アフリカは高い山もあるでごわすからな」
「それは出来たが」
「寒い場所のモンスターや獣は、でごわすな」
「まだでな、他の地域に行こうとも考えたが」
「アフリカ以外のでごわすな」
「しかしこの島がある」
 まさにとだ、老学者は北原に話した。
「それならと思ってじゃ」
「この度ここに来たでごわすか」
「この島にな、ではな」
「これからでごわすな」
「この島の寒冷地に行ってじゃ」
 そしてというのだ。
「調べたい」
「わかったでごわす」
 まさにとだ、北原も応えてだ。そしてだった。
 三人で島の寒冷地に入った、そこに入ると早速厚着になったが北原は老学者あすぐにコートなどを出したのを見て彼に言った。
「先生、寒い地域のことは」
「うむ、調べてじゃ」
「それで、ごわすか」
「備えをしておってな」
 それでというのだ。
「そのうえでじゃ」
「コート等を用意しておった」
「それはいいことでごわすな」
「テントも食いものも用意しておるしな」
「備えは万全でごわすな」
「街で買っておいた」
 この島に唯一の安全な場所であるその街でというのだ。
「冒険者の分もじゃ」
「つまりおいどん達のものもでごわすか」
「買っておいてくれましたか」
「大型中型小型ミニを二つずつな」
「用意がいいでごわすな」
「さもないとここまで来んわ」
 老学者はこのことは断った。
「ここはアフリカで一晩危険な場所じゃ」
「だからでごわすか」
「用心もですか」
「してじゃ」
 そのうえでというのだ。
「ギルドにと思ったのじゃ」
「そうでごわしたか」
「それでじゃ」
 さらにとだ、老学者は北原に話した。
「これからじゃが」
「寒冷地に入ったでごわすな」
「だからじゃ」
「これからでごわすな」
「先に行くぞ」
「わかったでごわす」
 こうして三人で寒冷地に入ってだった。そこにいるモンスターや獣達を調べていくがだった。ここでだ。
 老人はホワイトドラゴンを見てこう言った。
「ううむ、これはな」
「どうでごわすか」
「でかいのう」
 そのホワイトドラゴンを見ての言葉だ。
「実に」
「近寄ったら危ないでごわすよ」
「若し近寄るとじゃな」
「ドラゴンは危険ででごわす」
 大型で強力なモンスターだ、モンスターの中でも最強クラスだ。 
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