魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第百六十一話
そろりそろりと近づく。
けして気づかれぬように。
そして後ろについた。
人差し指を出し、そっと近づける。
ピト、と指を当てツツーっと上にスライドする。
「ひゃぅぅんっ!?」
ビクッと一夏が飛び上がる。
体勢を崩し、ペタンと座り込んだ。
周りの客が何事かと見る。
一夏はゆっくりと振り返った。
「やぁご主人様! 素晴らしい劇だったぞ!」
「ぶちころがすぞおまえー!」
一夏がフーッ! と威嚇する。
「来ていたのか雌豚二号」
「うむ! なんせご主人様が主演の劇だからな! 見に来ない道理があるまい!」
箒と神原が話していると、迎えに来ていた束が一夏を抱き上げた。
「ぅー……束さーん…」
「はいはい、こわかったねー」
束がニコニコしながら一夏の頭を撫でる。
「おい二号。1号はどうした?」
「戦場ヶ原先輩なら…逃げられた!?」
神原が辺りを見回すが、直木の姿はなかった。
「ふむ…今度犯すか」
四人が向かった先は出店の近くの休憩所だ。
そこには何時もの面子が揃っていた。
「一夏君。劇良かったよ」
「あざーっす。暦さん」
そう言いながら、一夏は撫子、月日、火燐、直木に対してグラムディスパージョン(低圧)をはなった。
「弁明があるなら、聞こう」
「イイエナンノイイワケモゴザイマセンウリアゲハスベテサシアゲマスダカラユルシテクダサイイチカクン」
カクカクと撫子が答えた。
「お兄さん、不埒者はお仕置きしておきました」
撫子、月日、火燐と何故か同じテーブルにすわっていたリムが物凄くいい笑顔で一夏に言った。
褒めて褒めてー、と目が語っている。
「おう…そうか…よくやった(幼女怖い)」
一夏がリムの頭を撫でると満足そうに目を細めた。
円香とエレンはそれを羨ましそうに見ながらたこ焼きを頬張っていた。
「ねぇ、どうして私は遠当をくらったのかしら?」
「え? 気分」
「酷いご主人様だわ」
「ご主人様……ねぇ……?」
一夏は暦と直木を向後に見る。
「あら、どうしたのご主人様? まるで成り行きで寝取った女と寝取られた男を見るような顔ね」
「ちょっと黙れ」
「御意」
ふぅ、と一夏がため息をついた。
「まぁいいや…メシだメシ」
一夏は箒を連れて屋台の方へと歩いて行った。
「もきゅもきゅ…きゅ……ゅ?」
焼きそばを飲み込んだ一夏が首を傾げる。
「旨いか?」
「ゅ!」
まんま幼女なリアクションに、ヴァルハラコンビはヤバい視線を向けていた。
「戦場ヶ原先輩。ご主人様をprprしてきていいだろうか」
「抜け駆けは許さないわ。私もprprしたいもの」
「耳を舐めまわして喘がせたい」
「がら空きの背中にキスマークをつけるのも乙かもしれないわ」
「V字の谷底に手を突っ込みたい…後でやろうかな」
「あの谷底辺りってご主人様の性感帯よね? 」
「ツツーってやったら可愛いぞ」
「知ってるわ。見てたもの」
刹那、二人の前の空間がはぜた。
「なんの、お話ですか?」
リムが笑顔で指鉄砲を向けていた。
「リムちゃん…いきなりは止めようか」
「いきなり背中を触るのは宜しいのですか?」
「うぐっ…」
「年上は敬えと教わらなかったのかしら?」
「敬う必要のない年上は蔑んでいいとも教わりましたよ」
「ぐはっ…」
「おーいヴァルハラコンビ。遊んでないで早く食べたらどうだ?」
と暦が突っ込む。
「阿良々木先輩。せっかく幼女が私達に構ってくれているのだ邪魔しないで頂きたい」
「神原に賛成ね。黙りなさいこの鬼畜ハーレムマスター」
「撤回を求める。その称号はそこで焼きそばを食べてる男にくれてやれ」
「ご主人様は飼われてるからいいのよ」
「まさかのペット枠!?」
暦が一夏を見ると、エレンから蛸焼きを差し出されていた。
「んきゅ…んきゅ……どしたの暦さん?」
「なんでもない…」
「ね? 可愛いでしょ私達のご主人様」
「それは同意する。ハムスターとかリスっぽいよな一夏君って」
「ご主人様の本質はネコだがな!」
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