ドリトル先生と日本の鉄道
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第四幕その九
「だから僕もね」
「ああした人達はだね」
「信じないんだね」
「どうしても」
「そうなんだ。おかしいにも程があるからね」
それ故にというのです。
「信じないんだ、ただ本当に軍隊と鉄道はね」
「そのことはだね」
「ちゃんと考えていくべきだね」
「日本でも」
「どうして使うべきかも」
「そう思うよ、災害は起こるものだから」
どうしてもというのです。
「台風や地震でも鉄道が動いたり川を氾濫させないことも大事で」
「それでだよね」
「災害が起こったら」
「もうその時はね」
「自衛隊の人にすぐに被災地に行ってもらって」
「物資を届ける為にも」
「鉄道も大事だよ」
あらためて言うのでした。
「船も飛行機もヘリもトラックもあっても」
「使えるものは全部使うべきだしね」
「災害の時は特に」
「人の命もかかってるし」
「それじゃあね」
「鉄道も大事だからね」
心から言う先生でした、そうしたお話をしてでした。お家に帰るとトミーにこんなことを言われました。
「大学と高等部に鉄道研究会ありますよね」
「ああ、部活でね」
「はい、八条学園には」
「随分熱心に活動しているらしいね」
「鉄道の写真とか撮ったりして」
それにというのです。
「あと鉄道模型もです」
「造っているんだね」
「そうみたいです」
「どっちも真剣にする趣味だけれど」
それでもと言った先生でした。
「お金もかかるね」
「アルバイトしたりしてみたいですよ」
「活動資金を手に入れているんだ」
「大学の方は着ぐるみのアトラクションに出たり」
こちらのアルバイトをしたりしてというのです。
「そうしてです」
「お金を稼いでだね」
「活動しているみたいですよ」
「凄い情熱を感じるね」
「はい、八条学園は色々な部活がありますが」
「鉄道の方もだね」
「情熱を向けている人がいますね」
現実にというのです。
「本当に」
「そうだね、その情熱はね」
まさにと言う先生でした。
「頭が下がるよ」
「日本では鉄道好きな人も多いですね」
「鉄道マニアだね」
「鉄っちゃんもいますね」
「日本人の国民性だね、昔からいたしね」
日本にそうした人達はというのです。
「江戸時代の時から」
「そんな昔からですか」
「大名行列を観る人達がいて」
「大名行列をですか」
「江戸城にどう入るか、家紋や歩き方や行列の規模はどうか」
「そうしたことをですか」
「観て楽しむ人達がいてね」
それでというのです。
「本も出ていたんだ」
「大名行列の為に」
「そう、家紋とかを書いているね」
「それも凄いですね」
「そして今もね」
「そうした趣味が受け継がれていて」
「鉄道でも他のことでもね」
その人の趣味の分野にです。
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